甘え下手なももきちの甘える習得日記

ももきちは我が家に来てからずっと、夜眠るときは一人でケージのベッドで眠る。

それが彼にとってあたりまえだからか、
熟睡したいときは一人で静かな場所が好きなようだ。

お友だちの家に遊びに行ったときも基本的には部屋の中でも隠れられる場所で静かに眠る。
でも爆睡はしない。

ケージから定期的に出して一緒に遊ぶので、
ももきち的にはケージの外=ドッグランのようにはしゃぐ場所になってしまってた。

だから最近彼に「甘える」を少し教えたくて、
できるだけ一緒にはしゃぐ時間と同じくらい一緒にまったりする時間を増やしている。

すると最近、少しずつ彼に変化があった。

私たちが座ってまったりしていればおしりだけくっつけて座ってくるようになった。

リビングで横になってみるとももきちが走ってきて口を舐めてくれるようになった。

そのままくっついて少しだけ一緒に眠れる時間が増えた。

ソファでまったりしているとソファの下で爆睡してくれることが増えた。

そして一番嬉しかったのは、ケージをあけていても自分が眠くなれば一人でケージのベッドに移動して、眠ってくれる時間が増えたこと。

彼にとってケージやベッドは「安心して眠れる大好きな場所」と思ってくれていることが素直に嬉しかった。

昨日はどうしたのかめずらしく、ベッドに入ったと思ったら慌ててにおいをかいで飛び出してきて私のところへ来た。

何度か繰り返すので見てみるとベッドに少しおもらししてしまってた。

変なところ潔癖のももきちなので、洗い替え用のベッドと交換するとすぐに寝た。

ももきちとは会話をすることができない。

そして私たちの育て方で変わる性格もあるのだと思う。

それでも頭がいいももきちは「甘える」を覚えてくれる。

少し前、散歩終わりのまったりの時間でももきちは疲れて廊下の奥で一人でいびきをかいて爆睡してた。

私はあえてももきちの顔が見える位置で同じようにリビングに横になってももきちを見てた。

するとももきちがふと起きて私の顔を見てくるので「なんでそんな遠くにいるの〜一緒に寝ようよ〜」と言ってみた。

するとほんの少しだけ近づいてこちらに顔を向けて眠り始めた。

そうか。
ももきちは甘えるも甘えさせるも今、覚えてくれようとしているんだ。

先週公開した耳たぶを舐めることも、調べてみると諸説ある理由のうちの1つが、耳を舐めることでくすぐったくて笑う飼い主を見て「喜んでくれてる」と嬉しくて舐めているということだそうだ。

思い出してみると私の耳たぶを舐めるときはいつも、私が泣き真似をしたときだけ。

はじめて会った人で嬉しくてテンションがあがったときだけ。

諸説あるから本当のことなんてわからないけれど、ももきちはもしかして「笑って!」と耳たぶを舐めていてくれたのかもしれない。

こんな風に少しずつお互いの気持ちを伝えて寄り添える関係でいたい。

そのくらい余裕があるところでももきちと一緒に暮らしていたいと思う。

依存しあうような甘え方ではなく、お互いがそれぞれの時間や性格を大事にした上で、一緒にいられる時間の限り甘えたり、甘やかしたり、心を通わせて寄り添う。

やっぱり人間も犬も家族はみんな同じ。

犬との暮らしはこんなに楽しかったんだなぁと、心を交わして思うのでした。