ももきちが教えてくれること
ももきちは小さい頃から出来るだけケージの中で眠るようにしてきた。
だからこそケージの中を好きになってもらおうと、
ご飯をあげるときや、おやつをあげるときも「ケージの中にいるといいことある」と思ってもらいたくて。
彼はケージの中がとても大好きで、
「犬は1人の時間も大事」だということをももきち見ていると痛感する。
でもケージの外 = ドッグラン
のように小さい頃から思っていたのもあってか、彼はケージから出るとはしゃぎ回る。
だから最近はケージから出てもリラックスしてもらいたくて、
ももきちに「外でゆっくりしてもいいんだよ〜一緒にくっついて眠るのもいいよね〜」を教えてる。
フレンチブルドッグは頭がいいと聞く。
ももきちも確かに人の顔をすごく見て空気を読んでくれているのを感じる。
私がキッチンにいればリビングで待っているし、
キッチン仕事が終われば私の一段落にあわせておもちゃを持ってきて遊ぼうと言ってくる。
眠そうだなというときに抱っこすればウトウトしてくれるし、
その結果本当に眠いときには1人でケージのベッドに戻っていく。
フレンチブルドッグは頭がいい。
でも、一緒に生きていく上で必要なことを人の顔をよく見て考えてくれているようにも思う。
その上でももきちにとって譲れないところが「爆睡するときはベッドに行く」なんだと気づけた。
私たち人間にとっても譲れないところがあるように、
ももきちにも譲れないところがある。
だけど「一回言われたとおりにやってみる」みたいな柔軟性は、
大人になって年を重ねていくごとに苦手になっていくような気もしている。
ももきちはたくさんのことを教えてくれる。
この小さい体で、一生懸命一緒に暮らしていくための思いやりとわがままを持ってる。
私たちに比べて平均寿命が短い犬。
ももきちがうちに来てよかったと思えるように、
彼の思いやりとわがままを出来るだけ気づいて受け止めて、
一緒に楽しく生きていきたい。
譲れないところは私にもある。
「ももきちと添い寝がしたい」
焦らずに、ゆっくり想いを伝えて、いつかきっと叶えたい。
短い時間でもいいから。
人も、犬も、
大事なのはきっと一緒に暮らす相手への思いやりとわがままなのかもしれない。
さて、夕飯を作ろう。
旦那が帰ってくるときにあったかいごはんを用意できるように。