冬に適したフレブルの部屋|愛犬のストレスを減らすためにできること
「フレブルの過ごしやすい部屋づくりってなんとなくでやってるけど正しいのはどうなんだろう?」
愛犬に合わせて工夫し続けるフレブルが過ごす部屋の環境作りですが、正しいやり方を勉強したことがありませんでした。
前回の歴史に関する記事を書いて、改めて我が家の愛犬ももきちに少しでも長生きしてもらえるように、「ももきちが過ごしやすい環境」を作ってあげたいと、より強く思うようになりました。
フレブルが寒さに弱いのは、被毛が硬い上に口と鼻の距離が短いから、冷たい空気が体にそのまま伝わりやすいからという理由でした。
とはいえ反対に温度をあげすぎると体に熱がこもりやすいからこそ熱中症に弱く、さらに皮膚トラブルも多いため乾燥も大敵、さらにさらに夏に比べると水分を摂る量も減ってしまうなど、改めて調べてみるととても繊細!
ももきちにしていた毎日のケアでの改善点も見えてきたので、
・フレブルが過ごしやすい冬の部屋の環境とは
・愛犬ももきちの場合(今のやり方と改善点)
を一緒にご紹介します!
目次
1.フレブルが「より過ごしやすくなる環境」とは?
短命とも言われがちなフレブル。
彼らが「より過ごしやすく環境」を考えて整えてあげることで、より長生きして少しでも一緒にいられるようにしたいと思いました。
大切なことは2つ。
1.ストレスを減らす
2.定期的に健康診断を受ける
では「ストレスを減らす」にはどんなことができるのか。
フレブルは暑さにも寒さにも弱い生き物。
それでもあたためすぎてしまうと、熱中症になりやすかったり、乾燥から皮膚トラブルが起きたり、水分不足になったり、温度差で心臓に負担がかかってしまったりなど本当に注意が必要です。
改めて「正しい部屋作り」を学んでいきたいと思います。
2.フレブルのストレスを減らすためにできること|冬の部屋編
フレブルのストレスを減らすためにできることの多くは、部屋の環境作りです。
冬と夏でするべき環境作りが違うので、今回は冬編でご紹介します。
1.部屋の温度は20〜23℃に
2.乾燥にも注意!湿度は40〜60%に
3.水分量にも注意
4.冬の体重管理
5.睡眠
6.適切なお手入れ
2-1.部屋の温度は20〜23℃に
フレブルが冬、過ごしやすい温度は20〜23℃です。
それぞれの家庭で使っている暖房器具が違うと思いますが、留守番中や一人で寝ている時間なども快適に過ごせるように、定期的に確認してあげましょう。
寒いのも苦手ですが、「へぇへぇ」という呼吸で温度を下げるフレブルは呼吸器系に弱いので体温もこもりやすい犬種なので、暑いのも苦手です。
ケージが日向にある場合は、温度計の表示よりも体感温度は高くなることもあるので、注意しなければいけませんね。
2-1-1.寒いとなりやすい症状
寒い時に一番怖いのはヒートショックという温度差です。
温度差により心臓に負担がかかりすぎてしまい、気管支炎や発熱、下痢、さらに最悪の場合突然死ということも起こりかねないので、朝と夜の温度差や、23℃のあったかい部屋から突然5℃以下の寒い外での散歩などは注意しましょう。
2-1-2.寒いときに見せてくれるサイン
フレブルが寒さを感じているときには、下記のような症状が出ます。
・あまり遊ばなくなる
・ケージの端っこで丸くなる
・ベッドの下にもぐりこむ
・震える
・動きがにぶくなる
・水を飲む量が減る
・人にくっつく
温度計だけではなく、フレブルの様子も注意しながら適切な温度管理ができると良いですね。
2-1-3.寒さ対策
フレブルは室内で20〜23℃の温度設定にしましょう。
他にもケージを置く場所は窓際や部屋の入口などの冷たい空気が入りやすい場所は避け、温度が一定に保たれやすいところがベストです。
また散歩ではアウターやスヌートなどを着ることで、温度差の負担を軽くすることができるので、冬のお散歩用のウェアを楽しみたいですね。
<選ぶポイント!>
・風を通しにくいもの
・軽くて動きやすいもの
・脱がせやすいもの(暑くなった時に脱がせやすい)
2-2.乾燥にも注意!湿度は40〜60%に
フレブルは元々皮膚トラブルが多い犬種ですので、冬はあったかくすることで失われがちな湿度にも注意が必要です。
2-2-1.乾燥するとなりやすい症状
乾燥してしまうと、フケや皮膚のかゆみが出たり、気管の粘膜が弱くなるためアレルギーなどの影響を受けやすくなってしまい、気管支炎になることもあります。
2-2-2.乾燥対策
湿度は40〜60%に保てるように加湿器を併用しましょう。
また、お散歩後は肉球の汚れをしっかりきれいにすることと、きれいにした後は犬用の肉球クリームなどで保湿してあげると良いですね。
2-3.水分量にも注意
冬は夏に比べると人間と同じように、水を飲む量も減ってしまいます。
人間と同じでフレブルも水分の量が減ってしまうので、一日にどのくらい飲んでいるかわかるようにしておきたいですね。
2-3-1.水分不足でなりやすい症状
水分量が少なくなると脱水症状にもなりやすく、脱水しているときには下記のような症状が出ます。
・おしっこの色が濃い
・食欲が落ちている
・元気がない
・下痢
・吐いてしまっている
・へぇへぇしている時間が長い
また、おしっこの回数や量が減り、減ることで尿が濃くなって尿道結石になってしまうことがあるので注意が必要です。
2-3-2.水分不足対策
犬が一日に必要としている水分量は1kgごとに50〜60ccと言われています。
10kgのフレブルの場合の目安は1日500ccですね。
少ない場合は水分を含む缶詰のウェットフードを混ぜたり、ドライフードをお湯でふやかすことでも水分を摂ることができます。
食欲が落ちている場合は、鶏肉の茹で汁を混ぜたりすることも効果的です。
愛犬がストレスなく水分を摂れるように工夫したいですね。
2-4冬の体重管理
犬も人と同じで寒さに耐えられるよう、冬は脂肪を蓄えやすいため太りやすい時期なのですが、暑さでお散歩が難しい夏に比べて、やっとお散歩に行けるようになる秋以降は痩せやすい時期です。
冬は消化器系の障害を起こしやすい季節でもあり、肥満になると呼吸もしにくくなってしまうため、適度な運動や食事管理には引き続き注意しましょう。
2-4-1.理想体型
理想体型は背中側から触った時に肋骨を感じられるくらいで、横から見たときにお腹から脚の付け根までが床と平行になっていないかどうかも目安です。
2-4-2.肥満対策
太ったかもという場合には、鶏肉の茹で汁でドライフードをふやかしてあげたり、一日の量は変えずに食事の回数を増やしたり、おやつを含めたカロリー計算が重要ですね。
フレブルは体を動かすことも大好きな子が多いので、工夫して運動させることが大切です。
散歩の場合は朝と夕方に分けてそれぞれ30分〜多くても1時間程度にし、疲れきらない適切な運動量を愛犬の散歩中に見ながら行います。
冬は可能であれば日中のあったかい時間にすることで、温度差の負担を減らしてあげられますね。
そして「寒さ対策」でご紹介しましたが、散歩時にはアウターやスヌートで対策をし、出来れば散歩前に体をあたためてあげてから行いましょう。
起きてすぐはまだ体が冷えていて筋肉が硬くなっているので、スキンシップを兼ねてボディケアしたり、ゆっくり伸びをさせたりなどの時間にするのも良いですね。
散歩に行くのが難しい場合は、室内で一緒に遊んだり自由に過ごせる時間を作りましょう。
そしてフレブルは雪も大好きなので、寒さ対策をした上で外に出してあげ、体温が奪われないように長時間を避けて、帰ったらしっかりとタオルで拭いてあげ、冷えないようにすると良いですね。
2-5.睡眠
フレブルは起きている時、遊びたいときは特にものすごい集中力で全力投球の子が多いのではないでしょうか。
我が家のももきちもものすごい集中力で、天真爛漫に過ごしています(笑)
その集中力は睡眠が支えていて、理想の睡眠時間は一日12〜15時間です。
しかしそのうち8割がレム睡眠という浅い眠りで、深い眠りについているのは2割程度となり、人間と逆なのです!
寝ている時間が長くても、実は熟睡している時間が短く、冬場はお客さんも増えたりしやすい時期なので、休める時には十分に睡眠が取れる環境にしてあげたいですね。
2-5-2.注意すべき睡眠
いつもより寝ている時間が多い時には、体調が悪かったり、骨や関節に異常が出ていることも考えられます。
寝ている時間や呼吸の仕方などにも、定期的に気をつけて見てあげましょう。
2-5-3.よく眠れるようにできる対策
犬がよく眠れるようにできる対策は5つです。
犬がよく眠れるようにできる5つの対策
1.体内時計が狂わないように出来るだけ夜は暗い環境で寝かせてあげる
2.反対に昼間はある程度日光浴させてあげることでよく眠れるホルモン分泌につながる
3.ベッドはある程度硬いものにしてふかふかすぎるベッドは注意!安定している場所が落ち着く
4.音に敏感!ベッドはケージの中やラグの上など静かになる場所を選ぶ
5.顔が大きいフレブルは重たい頭を休める場所として頭を置く場所があると心地よく眠れる
改めて今のベッドの環境を見直して改善できるところは改善してあげたいですね。
2-6.適切なお手入れ
皮膚が弱いフレブルにとって日々の適切なお手入れはとても重要です。
毎日できる積み重ねで愛犬のストレスを減らしたいですね。
2-6-1.毎日のブラッシング
換毛期と呼ばれる毛が生え変わる時期は、夏の毛になる春と、冬の毛になる秋の2回です。
この時期は抜け毛も多くなるので、毎日ブラッシングしてあげることで、生え変わりやすくしてあげることができます。
さらに皮膚の血行促進にもつながりますので、コミュニケーションを兼ねてブラッシングをしてあげましょう。
2-6-2.シャンプー
フレブルは夏に比べると皮脂の量も少なくなりますので、この時期のシャンプーは1ヶ月に1回でも良いでしょう。
人間も洗いすぎるとカピカピになってしまうのと同様で、フレブルの場合も「キレイにしないと!」と洗いすぎてしまうと皮膚に必要なものまで洗い落としてしまいます。
冬場は蒸しタオルで拭いてあげるだけでも十分ですので、ブラッシングとあわせて体をあったかいタオルで拭いてあげると良いですね。
蒸しタオルの作り方
1.タオルを濡らして絞る(絞り過ぎには注意です)
2.タオルをラップでくるんで電子レンジであたためる(ワット数やタオルの大きさで変わるので少しずつあたためるのがオススメ!)
3.我が家の愛犬「ももきち」の場合
これらの勉強結果を元に、今我が家の愛犬「ももきち」の場合で何をしているか、改善点とともにご紹介します!
3-1.温度管理
・部屋は22〜23℃
・適温になると毛布をかけずにヘソ天
・寒いと丸くなって寝てるので毛布をかけ直してあげる
・毛布は犬用の小さい毛布2枚活用(敷毛布+掛毛布イメージ)
3-2.乾燥
・加湿器を活用しているが乾燥は悩み。もう一台買う?
・散歩後の肉球ケアをウェットティッシュから泡タイプで洗い拭き取る形にしたらだいぶ改善!
・ひどい時は肉球クリームを塗る
・体のフケのようなものも気になるので近く病院へ行く予定
3-3.水分
・夏に比べて1/3程度になっている
・吐き戻し対策としても医師に勧められたドライフードを熱湯でふやかしきってからあげている
3-4.体重管理
・散歩は朝20分/夜30分
改善点→散歩時間を出来れば夕方に変更する
・朝の散歩前はお手入れ兼ねたスキンシップ
・一時期は12キロまで!軟口蓋手術前にダイエットし、痩せたことで呼吸はしやすそうになったと医師にも褒めてもらう
・体重は9.5キロ
改善点→少し痩せすぎ?食事の量を少しだけ増やす予定
・食事はブラックウッドのラムを1日120g = 約470kcal(うんちはほどよい硬さ)
改善点→1日140g = 約548kcalにしてみる
3-5.睡眠
・ベッドは「ベッドシュアホームジャパン」Lサイズで安定
・眠る時はリビングのケージで部屋を薄暗くして一人で眠る→ケージ内じゃないと熟睡しない
3-6.お手入れ
・毎朝体や顔、耳をウェットティッシュで拭きながらスキンシップ
改善点→ウェットティッシュを蒸しタオルにする(我が家はダイソーのガーゼハンカチを買いました!ちょうどいい)
・ブラッシングは不定期
改善点→すっかりおもちゃになってしまったので「気持ちいい」ことを伝えて毎日ブラッシングする
4.まとめ
1.部屋の温度は20〜23℃に
・ヒートショックという温度差に注意(あったかい部屋〜寒い外に出るときはアウターを)
・冷たい空気が入りやすいところは避け、温度が一定に保てるところにケージを置く
2.乾燥にも注意!湿度は40〜60%に
3.水分量にも注意!体重1kgごとに50〜60ccが1日の必要量
・少ない場合は水分を含む缶詰のウェットフードを混ぜたり、ドライフードをお湯でふやかすことで体に入る水分量を増やす
4.冬の体重管理
・散歩は朝と夕方に分けてそれぞれ30分〜多くても1時間程度
・起きてすぐはまだ体が冷えていて筋肉が硬くなっているので、スキンシップを兼ねてボディケアしたり、ゆっくり伸びをさせたりなどの時間に
・散歩に行くのが難しい場合は、室内で一緒に遊んだり自由に過ごせる時間を
5.睡眠
・理想の睡眠時間は一日12〜15時間(8割がレム睡眠)
・犬がよく眠れるようにできる5つの対策
1.体内時計が狂わないように出来るだけ夜は暗い環境で寝かせてあげる
2.反対に昼間はある程度日光浴させてあげることでよく眠れるホルモン分泌につながる
3.ベッドはある程度硬いものにしてふかふかすぎるベッドは注意!安定している場所が落ち着く
4.音に敏感!ベッドはケージの中やラグの上など静かになる場所を選ぶ
5.顔が大きいフレブルは重たい頭を休める場所として頭を置く場所があると心地よく眠れる
6.適切なお手入れ
・毎日ブラッシングし、毛の生え変わりや皮膚の血行促進を
・この時期のシャンプーは1ヶ月に1回でも良い
・冬場は蒸しタオルで拭いてあげるだけでも十分
冬、フレブルが過ごしやすい部屋の環境作りには、温度と湿度、水分量に十分配慮し、静かに十分に眠りやすい環境を整えることが重要なのですね。
甘えん坊のフレブル。
ももきちも朝起きてから散歩前にスキンシップを兼ねて蒸しタオルにして体を拭いたり、ブラッシングする時間を増やしました。
不思議とこちらの話もちゃんと聞いてくれているようで、お互いのためにも愛おしさが増す大切な時間になっているような気がします。
今回調べてみて、「休ませる」「一緒に遊ぶ」「ケアして甘えさせてあげる」をバランス良くすることが、愛犬のストレス軽減につながるのだと学びました。
どれかに偏りすぎるのではなく、あくまでもお互いの生活にメリハリをつけながら適度に一緒にいることでつながっていられる絆を、ももきちとの間に築いていきたいです。
ももきちのストレスを減らす方法を調べて試してみたら、私たち飼い主にとってもいいことだらけで、支え合って生きていくんだなぁということを実感できる結果になりました。