犬も風邪をひく?フレブルオーナー必見の原因・症状・予防法

最近すごい勢いで流行っているインフルエンザなどの風邪の症状。
少し前にハロブルでは「犬に人の風邪ってうつらない?風邪の飼い主に優しく寄り添ってくれる理由」として、私がインフルエンザになったことをきっかけに、犬にうつらないのかという勉強ノートをアップしました。
そのときに知った「人間の風邪やインフルエンザが犬にうつることはない!」ということ。
風邪の原因である「病原体(ウイルス)」は人と犬とで型が違うのです。
人→ライノウィルス、コロナウイルス、アデノウイルス
犬→アデノウイルス、パラインフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス
では。
犬の風邪ってどんなものなの?
どんなことが原因で風邪を引くの?
どんな症状なの?
について学びたいと思います!

<PDFデータ>
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目次
犬の風邪の症状について知る
犬の風邪ってどんな症状なのでしょうか?
主な症状は人間と同じですが、犬の風邪の場合は多くが「ケンネルコフ」と呼ばれる感染症です。
- 咳:ケンネルコフの主な症状で、頻繁に咳をする場合は特に注意
- 鼻水やくしゃみ:透明から粘着質のある鼻水
- 元気がない:普段と比べて動きが鈍い、遊びたがらない
- 食欲不振:いつものごはんやおやつに興味がない
- 目やに:膿のような目やにが出ることもあります
ちなみにわが家のももきちもよく鼻を濡らしているのですが、これは鼻をペロって舐めていることが多く、鼻水との見分け方は鼻を拭いてもすぐに濡れるかどうかです。
拭いてもすぐに濡れるようであれば鼻水なので注意しましょう。
待ってフレブルの咳ってどんなものなの?
この記事を書いていて一番ピンと来なかったのは「え、咳ってどんなもの?」問題。
くしゃみはわかるけれども、咳ってイマイチよくわかっていませんでした。
そこでYouTubeで探したところ出てきた咳の症状で納得💡
- 短く間を置きながら繰り返す「コンコン」という音:散歩中や興奮しているときに多い
- 「フンッ」「グフッ」という息が詰まった感じの音
- 喉になにか詰まった感じの「ガホッ」という音
そういえばあまりしませんが、時々あるこんな症状は咳だったのですね。
ちなみに最近ももきちも良くなってしまうとても苦しそうな「逆くしゃみ」についてはこちらの記事をご覧くださいね。
犬の風邪の原因について知る
犬の風邪の原因は主に2つあります。
- 病原体(ウイルス)による感染
- 環境が原因での感染
それぞれに共通する特徴は「犬同士で感染する」ということ。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
病原体(ウイルス)による感染
一つ目はウイルスという病原体によるものです。
- どんなもの?
- 感染源
- 予防のためにできること
今回はこの3つに分けて学んでいきましょう。
どんなもの?
犬が風邪を引く主な病原体は3つ。
- 犬アデノウイルス:主に呼吸器感染症を引き起こす = 軽度の咳やくしゃみ、喉や気管支に炎症が出てしまう
- 犬パラインフルエンザウイルス:咳や鼻水などいわゆる「犬風邪」の典型的な症状を引き起こし、他の病原体と組み合わさることで重症化することも
- 犬ヘルペスウイルス:特に子犬に影響が大きく、深刻な場合は命に関わることも。成犬の場合は症状が出にくいこともあるが、潜伏期間が長い。
これらは特にフレブルのような短頭種は風邪になってしまうとリスクが高くなるので注意が必要です。
感染源
これらのウイルスは主に2つの方法で広がっていきます。
- 犬同士の飛沫感染:咳やくしゃみからウイルスが空気中に広がってしまう
- 犬同士の接触感染:感染している犬が使ったおもちゃや水を飲むお皿などについた唾液や鼻水でウイルスが残り、他の犬がそれを舐めたり触ることで体内に入ってしまう&直接じゃなくても人間の手を通して感染することもある
つまり、例えば愛犬が感染しているときに愛犬を触った手で、感染していない他の犬を触った場合、人間の手を通して感染させてしまうことがあるのです!
予防のためにできること
では、これらを予防するためにはどのようなことができるでしょうか。
予防のためにできることは大きく3つ。
- 混合ワクチンを接種する:アデノウイルスやパラインフルエンザウイルスに対するワクチンが存在しています。アデノウイルスはコアワクチンなので基本ほとんどの混合ワクチンに入っていますが、ノンコアワクチンであるパラインフルエンザウイルスは5種以上に含まれます。 ウイルス 説明 犬アデノウイルス コアワクチンなのでほとんどの混合ワクチンに含まれる 犬パラインフルエンザウイルス ノンコアワクチンなので5種以上に含まれる 犬ヘルペスウイルス 日本国内の混合ワクチンには含まれていない = 子犬や妊娠中の母犬がいる家庭では特に感染している子との接触を避けることが何より大切✨️
ウイルス | 説明 |
---|---|
犬アデノウイルス | コアワクチンなのでほとんどの混合ワクチンに含まれる |
犬パラインフルエンザウイルス | ノンコアワクチンなので5種以上に含まれる |
犬ヘルペスウイルス | 日本国内の混合ワクチンには含まれていない = 子犬や妊娠中の母犬がいる家庭では特に感染している子との接触を避けることが何より大切✨️ |
2. 食器や寝具などこまめに洗いキレイに保っておく
3. 病気が広がりやすいドッグランなどの密集した場所やお友だち犬で遊ぶなどは、愛犬が元気がないときには避けたりするなどの配慮を
環境が原因での感染
次の感染原因としては普段生活している環境となります。
こちらも
- 感染源
- 予防のためにできること
この2つに分けて学んでいきましょう。
感染源
人間と同じように、犬の風邪の原因もウイルスだけではなく環境も大きな原因となるのです。
- 寒暖差:急な気温の変化
- 湿気や乾燥:乾燥しすぎると鼻や喉が弱くなる上、湿気が多すぎると菌が繁殖しやすい
- 換気不足:密閉された空間はウイルスがたまりやすい
ここは人間と同じなのですね。
特にフレブルは湿気はとても慎重な犬種なので、注意してケアしてあげたいですね。
予防のためにできること
では具体的にどんな環境にしておけばいいのか。
対策できる3つを学んでいきましょう。
- 適切な室温管理:愛犬が快適に感じる温度である20〜23℃を保つ&散歩時には防寒対策で気温差の負担を減らす
- 加湿器の活用:湿度は40〜60%に保てるように工夫する
- 換気:空気の入れ替えをこまめに行う!暖房つけていても数分はしっかり換気を!
冬の時期にできる「冬に適したフレブルの部屋|愛犬のストレスを減らすためにできること」では、より具体的に書いていますので合わせて是非ご覧ください。
フレブルは特に注意が必要だった!
フレンチブルドッグは他の犬種以上に環境の管理や早期のケアが必要でした。
短頭種で鼻腔が狭いため軽い症状でも重症化しやすい
×
体温調整が苦手なので急激な温度変化に弱い
だからこそ、犬同士での感染を防ぐために私たち飼い主がしっかりケアしてあげることが大切なのですね。
まとめ
風邪が重症化しやすいからこそ、ワクチンで防ぐことや、他の犬への配慮が必要ということがわかりました。
今までワクチン=副反応の心配でしたが混合ワクチンについて学んだこちらの記事でも描きましたが、土やネズミ、イノシシがいそうなエリアを避けるなどの配慮が中心でしたが、愛犬への風邪予防という意味でも、大切な選択肢なのですね。
いろいろな選択肢があるからこそ、そこに伴う様々な知識を理解することで、愛犬にとってよりベストな選択肢を納得して決めることができますね。
最近私がハマっているブリアナ・ギガンテも、具合が悪い愛猫のために様々な選択肢を選んでいる姿が印象的です。
愛犬や愛猫のために飼い主が選ぶひとつひとつの選択肢こそ、私たち飼い主ができる最大限の愛情のひとつなのかもしれないと、こうして学ぶたびに実感します。
いつか私たちより早く来てしまう愛犬の寿命。
もしものときも後悔を増やさないように「今選べることを選ぶ」日々を、しっかり過ごしたいきたいですね。