愛犬とのお出かけシーズン到来!必ず知っておきたいドライブのマナーと安全対策
西日本ではまだまだ暑い日が続いているようですが、やっと肌寒くて過ごしやすい季節がやってきていますね。
それにしても今年の夏も長かった。。。
私たちフレブルオーナーにとっては待望のお出かけシーズン到来!
これから年末にかけてBULUBULUさんをはじめ、多くのイベントがあるので車で愛犬とお出かけされる方も多いのではないでしょうか。
そんなときにふと思う車に乗せるときのマナー。
そういえばしてはいけないことなど、ほとんど知らないんですよね。
クレートやドライブベッドなどのドライブグッズもどう選べばいいのかわからないまま、わが家のルールが出来上がっているのも事実。
今回学んでいくと、愛犬とお出かけするときの対策として大切なのは5つのポイントということがわかりました!
万が一のときにも愛犬を守るためには何をどう選んで、どんな「わが家の対策」をするのか、これを機に家族で話し合っていきたいですね💡
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<PDFデータ>
目次
愛犬と車でお出かけするときにしてはいけないこと
まずはしてはいけないことを理解するために、道路交通法を見てみましょう。
第五十五条第二項:車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。
第七十条:車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
第五十五条:車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。
つまり
- 愛犬を車内で自由に動けるようにしておく
- 愛犬が窓から顔を出して走行する
- うんち袋を車外にぶら下げて走行する
など、運転者が運転に集中できない環境に愛犬がいることは禁止されているのです。
他にも
- ノーリードのままドアを開ける
- 犬だけを車内に放置
といった禁止事項がありますので、ひとつずつ学んでいきましょう。
愛犬を車内で自由に動けるようにしておく&愛犬が窓から顔を出して走行する
いくらリードを固定していても、運転席まで愛犬が自由に動けることは道路交通法に違反してしまいます。
実際に愛犬を膝の上に乗せて、窓から愛犬が顔を出している状態で車を運転していた方が逮捕されているケースもありました(参考:犬を膝に乗せ運転した疑い 栃木の無職男を逮捕、札幌)
慣れているとはいえ、万が一のときに運転を妨げてしまう可能性があることは禁止されていますので注意しましょう。
うんち袋を車外にぶら下げて走行する
実はよく見るうんち袋を車外にぶら下げて走る行為も道路交通法で禁止されています。
特にリアワイパーにぶら下げている場合、万が一車から飛んでしまうとささらに別の道路交通法に違反してしまうので危険です。
うんち袋は車内で保管するようにしましょう。
ノーリードのままドアを開ける
リードをしないまま、もしくは固定しないまま車のドアを開けてしまうと、愛犬が車から飛び出して事故が起きてしまう可能性があります。
過去にはサービスエリアで愛犬が脱走して亡くなってしまった事件もあったようです。
必ず固定して、飼い主がコントロールできるようにしておきましょう。
犬だけを車内に放置
愛犬だけを車内に放置すると暑さ対策的にも危険です。
秋の車内温度(JAFユーザーテスト)によると、10月のような過ごしやすい季節でも、車内の温度は短時間で危険なレベルに達しました。
外の気温が22.7度のとき車内温度は37.5度、午後の外気温が26.8度になると車内温度が47.9度にまで上昇しています。
エアコンで一時的に涼しくしても、エンジンを止めて約1時間後には車内温度が50度を超えてしまうのです。
このように、秋でも直射日光が当たる状況では、車内に犬を放置するとわずか1時間で命に関わる危険な温度になる可能性があります。
どうしても残していかなければいけないときには、車は日陰になるように止め、すぐに飲める場所に水を置き、可能であれば車内のエアコンはつけっぱなしで、10分以内に戻ってくるようにしたいですね。
車内で愛犬がぐったりして放置されている状況であれば、動物虐待として通報される可能性もありますので、特にフレブルなどの短頭種は暑さ対策としても大変危険なのです。
愛犬とドライブするときに大切な5つの対策
愛犬とドライブするときに気をつけたい対策は5つ。
「まぁ大丈夫でしょう」ではなく、安心してお出かけをしたいですね。
- 安全対策
- 暑さ対策
- 車酔い対策
- 休憩対策
- 汚れ対策
に分けてご紹介します。
安全対策
愛犬を車に乗せるときに何より対策なことは安全対策ですね。
- どこに
- どう乗せる?
と分けて学んでいきましょう。
どこに乗せるのが一番安全?
どこが一番安全なのでしょうか?ランキング形式でご紹介します。
第1位:後部座席
後部座席は犬が車に乗るときに一番安全な場所です。
揺れや衝撃からも守ることができるのと、エアコンなどの風も届きやすいベストポジションなので、チャイルドシートと同じように愛犬の場所も後部座席を選んであげましょう。
運転席の斜め後ろの席であれば、赤信号などの際に愛犬の様子も見えるので安心できますね。
第2位:助手席
エアバッグの対策ができれば、後部座席に次いで安全な場所です。
しかし、運転席に来たがったり、景色が変わって落ち着かないなどがあれば後部座席に座らせるようにしましょう。
第3位:トランク(犬専用スペース)
トランク部分に犬専用スペースを作り、愛犬を乗せている方もいらっしゃいますよね。
後ろから追突されることもあり、過去にはトランク部分に乗せていて後ろからの追突事故で後ろ部分が大破したが、愛犬はクレートに入れていたから無事だったというニュースもあります。
トランク部分に乗せる際にはその場所までクーラーの風が来るのか、暑さ対策とクレートに入れることは必ず行いましょう。
第4位:運転席
運転席は道路交通法違反になり逮捕されることもあるので、絶対に避けましょう。
愛犬を安全に乗せるときに気をつけるべきポイントは4つです。
- 万が一のときのエアバッグの衝撃
- 運転手の邪魔をしない
- 固定すること|急ブレーキやカーブの衝撃防止&事故で車外に放り出されないように
- 揺れとスピードを抑えること
エアバッグについては「実はどんなふうに出るものか知らない」という私みたいな方も多いのではないかと思います。
そこで発見したエアバッグが作動したときの実験動画。
万が一のとき、固定方法によっては愛犬が窒息してしまうこともあるのです。
どう乗せるべき?
ドライブに必要なアイテムがさまざまでている中で一体何を選べばいいのか、アイテムを比較してみましょう。
どれを使うにしても、車で固定する際には首輪ではなくハーネスを使うようにし、万が一衝撃が加わった際にも愛犬が苦しくないようにしましょう。
一番安全なものはクレートです。
災害時のことも考えると、普段からクレート慣れしておくことで愛犬を守れる可能性が高くなるのですね。
グッズ | メリット | デメリット | ポイント |
---|---|---|---|
クレート | 振動や急ブレーキの衝撃を最小限にすることができ、クレート慣れしていれば安心できる空間に!おしっこ失敗しても拭くだけでOK | 熱がこもりやすくなるので、暑さ対策や風の通りは慎重にチェック! | IATA安全基準クリアと書かれているクレートは、国際航空輸送協会がペットを安全に航空輸送するための基準クリアしているので安心です。 |
ドライブベッド | リラックスしやすい、クレートが苦手な子も使える | 落ち着いていない子は運転中も気になってしまう | 助手席に置く場合はエアバッグ対策済みのものを選びましょう |
ドライブボックスやペットシートサークル | 愛犬の安全が確保された範囲内で自由に動けるスペースを作れるのでストレス軽減にも | 自由がある分aので、注意が必要 | 車のサイズやタイプに応じたものを選ぶ |
犬用シートベルト | ハーネスにそのままつけて固定することができる | 自由度が高すぎるので運転手1人×愛犬の場合には特に安全面でも注意が必要 | さまざまなタイプや種類があるので、自分の車と愛犬に合ったものを |
改めてトランク部分に乗せていて後ろからの追突事故で後ろ部分が大破したが、愛犬はクレートに入れていたから無事だったというニュースを見てみると、クレートの偉大さを痛感いたしますね。
暑さ対策
車内にいるときでも注意しなければいけない暑さ対策。
直射日光があたるだけで暑くなってしまうので、しっかり対策しましょう。
- エアコンで20〜25℃を保つ(全体ではなく愛犬のいる場所)
- 扇風機などで空気を循環させる
- 窓を少し開けて新鮮な空気を取り込む(愛犬の顔は出さないように)
- サンシェードやカーテンで直射日光を防ぐ
- 愛犬がいる場所は冷感マットや保冷剤などを用意しておき熱が上がりすぎない工夫を
- 停車時には水分をあげる
車のシートなども熱がこもりやすい場合があるので、愛犬が暑そうにしていないかこまめに気をつけて見てあげましょう。
車酔い対策
犬も人と同じように車酔いするんです。
車酔いの原因は車の揺れ × ニオイ × 過去のトラウマで、人間と同じですね。
- 食事は車に乗せる2時間前までに終わらせておく:空腹&満腹は胃に負担がかかって車酔いしやすくなってしまう
- 車に乗せる前に少し運動させておく:リラックスさせて車内で眠れるようにしておく
- 車内の換気をしてニオイがこもりすぎていない状態に:ニオイは車酔いの原因!
- 揺れを防ぐようにいつも以上に安全運転を:クレートなどを活用して揺れを抑える工夫を
- 1〜2時間ごとに休憩を取る:新鮮な空気を吸わせてあげ、水分補給やストレス発散のリフレッシュタイムを
車酔い症状
愛犬によって違いますが、下記のような症状が出ていたら車酔いしているかもしれません。
気付いていなかったけど、意外に車酔いだったということもあるので、できる対策はしておきたいですね!
症状が軽い順からご紹介します。
- あくびが多い:不安やストレスを感じているときにあくびが出ます
- 落ち着きがない:不安や気持ち悪さからじっとしていられない
- 耳や体がこわばる:体が緊張している
- 呼吸が速くなる:緊張や不安を感じている
- よだれが多い:気持ちが悪くなっている
- ぐったりしたり、無気力:車酔いが重たくなっている
- 嘔吐
- 下痢
もしも車酔いしてしまったら、一度停車させて外の空気を吸わせ、もしも吐いてしまっても飼い主が焦ることないよう、落ち着いて安心させてあげましょう。
休憩対策
もしも眠っているようであればそのままで大丈夫ですが、車酔いしていない場合でも1〜2時間に1回は車から下ろして水を飲ませたり、トイレなどの休憩をさせてあげましょう。
高速道路で移動する際にはドッグランを備えているサービスエリアもあります。
コチラのサイトでは全国のサービスエリアのドッグラン情報がまとまっているので、通過する予定のサービスエリアをチェックしておきたいですね。
また、利用の際には狂犬病予防接種や、ワクチン接種が済んでいることが条件のところがほとんどですので、接種証明書なども持ち歩いておきましょう。
汚れ対策
フレブルは鼻水やよだれなどのスプラッシュが多い犬種。
そのためシートや座席に防水のカバーをかけたり、タオル、ウェットティッシュなどでこまめに拭いてあげましょう。
最近ではカバーやシートがそのままボックスタイプになっているものもあるので、愛犬や愛車に合わせて選んでおきたいですね。
わが家の愛犬ももきちがしていること
ももきちはブリーダーさんのときから車移動していたようで、車は「楽しいことがある!」と今でも大好きな子に育ってくれています。
わが家もいろいろ試してみましたが最近落ち着いた方法をご紹介します。
運転手 + 1人 + ももきちの場合
- 後部座席に乗せる
- 後部座席には防水のシートカバーを
- リビングに置いているベッドといつものベッドにあるブランケット、ぬいぐるみを置く
- ももきちはハーネス + セキュリティクリップでシートに固定
- マナーベルト必須
- 後部座席にミニ扇風機設置
▶︎ 可動域狭くした上で後部座席に座る人の膝の上で過ごす〜疲れたらベッドで眠る
運転手 + ももきちの場合
- 助手席を後ろまで倒して助手席に
- クレートに入れる
- リビングに置いているベッドといつものベッドにあるブランケット、ぬいぐるみを置く
- マナーベルト必須
- 後部座席にミニ扇風機設置
▶︎下に何か敷いてあるのが嫌なのか最初は暴れるが、こっちの方が眠る
ももきちを下ろしたあと
よだれ&鼻水スプラッシュはニオイが残りがち&汚れも落ちにくくなるのでその日のうちにウェットティッシュで車内全体を拭き掃除
今回これを学んでみて、長時間ドライブの際には特にクレート移動に慣れさせた方がいいかもということと、車酔い対策のためにも食事は数時間前に済ませられるようにしたいと思いました。
特に食事はずっと悩んでいたことでしたね。
まとめ
<これはしちゃダメ!道路交通法違反で捕まることもあるよ!>
- 愛犬を車内で自由に動けるようにしておく
- 愛犬が窓から顔を出して走行する
- うんち袋を車外にぶら下げて走行する
- ノーリードのままドアを開ける
- 犬だけを車内に放置
<乗せる前の準備>
- 食事は車に乗せる2時間前までに終わらせておく:空腹&満腹は胃に負担がかかって車酔いしやすくなってしまう
- 少し運動させておく:リラックスさせて車内で眠れるようにしておく
- 車内の換気をしてニオイがこもりすぎていない状態に:ニオイは車酔いの原因!
- エアコンで20〜25℃を保つ(全体ではなく愛犬のいる場所)
<車に乗せるとき>
- 後部座席にクレートで乗せるのが一番安全!
- 助手席はエアバッグ注意
- トランクなら暑さ対策&クレート必須
<出発後の注意>
- 揺れを防ぐようにいつも以上に安全運転を:クレートなどを活用して揺れを抑える工夫を
- 温度だけじゃなくて直射日光注意
- 1〜2時間ごとに休憩を取る:新鮮な空気を吸わせてあげ、水分補給やストレス発散のリフレッシュタイムを
- 車酔いの症状チェックを&車酔い疑い出たらこまめに休憩を
<お出かけ後>
- よだれ&鼻水スプラッシュの汚れはその日のうちにウェットティッシュで拭いておく
万が一事故があったとき、犬は車と同じ「物」として判断されてしまうので、救急搬送はもちろん、人間の救急車に乗せることができません。
だからこそ「きっと大丈夫だろう」ではなく「何か起きても大丈夫」と、飼い主が愛犬を守る対策をすることがとても大切ということがわかりました。
また、フレブルオーナーさんの使用率が高いカートはもちろん、キャリーやクレートなどは、もしも車がバーストなどのトラブルでレッカーされる際に持っていないと、犬のみでの同乗を拒否されるケースが多いのです。
そのため、同乗可能な車の手配にとても時間がかかることもあるので持っておきたいですね。
「家に帰るまでが遠足」とよく言われてきたように、愛犬とのお出かけも家に無事に帰るまでがお出かけ。
人間だけが楽しむのではなく、愛犬も快適に楽しめるように飼い主がさまざまな方法で守って助けて、力を合わせていい時間にしたいですね!