災害対策!マイクロチップや鑑札、GPSなど5つの迷子防止アイテムの選び方
最近は南海トラフ巨大地震の心配や、東北への台風直撃と災害に対してのニュースも多く、災害対策をしたいけど何からはじめていいのかわからないという方も多いのではないでしょうか😖
わが家もそうです。
今年のお正月の石川県能登地震の際に書いた「環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」を学ぶ」では、環境省が発表しているガイドラインをわかりやすく学んでいるので、これを機に自分が住んでいる場所の避難所が犬との避難どうしているかを調べるのも大事な一歩ですね。
先週アップした「鑑札は身につけておくことが義務だった!役割とマイクロチップの違い」では、愛犬を迎えてから、役場など住んでいる自治体に登録した際にもらう「鑑札」について学びました。
調べてみると
- マイクロチップ
- 鑑札
- 迷子札
- GPS
- 愛犬ノート
などなどたくさん種類がある愛犬を管理するためのツール。
でもよく考えてみると、一体どう違って、どう使い分けるためのものなのかわかっていない。。。
特に愛犬ノートはよく聞くけれど愛犬につけておくの?はぐれたときに便利なものなの?など、何のためにあるものなのかわかっていない。。。
なので!
今回はこれら5種類の迷子防止アイテムの違いと、誰がどう使うべきものなのかについてしっかり学んでいこうと思います。
まずは災害対策として迷子対策から。
違いを知り、自分の愛犬のために何を使い分けるかを納得して選んで万全の対策をしていきましょう!
さらにはもしも災害時に愛犬とはぐれてしまったらどうすればいいのかについても学んでいますので、合わせて覚えておきたいですね。
こちらの勉強ノートは1週間限定で無料配布プレゼント中!!
是非プリントアウトして自分用のメモを足すなど、自由に使い込んでくださいね!
目次
愛犬と必ず再会するために!5つのアイテムと賢い選び方
もしも愛犬とはぐれてしまっても再会できるように事前にできる対策として考えられる5つを比較してみます。
わかりやすく一覧表にしてみますね。
マイクロチップ | 鑑札 | 迷子札 | GPS | 愛犬ノート | |
---|---|---|---|---|---|
目的 | 飼い主・愛犬情報を伝える | 飼い主情報を伝える | 飼い主情報を伝える | 愛犬の居場所を特定する | 愛犬情報をすぐに出せるように |
誰が使う? | 指定登録機関 | 警察や自治体 | 見た人誰でもすぐわかる | 飼い主 | 飼い主や家族、避難所職員が確認 |
どう使う? | 専用のスキャナーで読み込む | 鑑札内の管理番号から警察や自治体が ・飼い主情報 ・登録した自治体 ・発行年 を割り出す | 愛犬が首輪などに身に着けているため、保護した人誰でも迷子札の内容をすぐに理解できる | GPSをつけた愛犬の居場所を特定できる | 避難先での健康管理として、愛犬の既往歴やアレルギーなどをまとめておくことで、すぐに伝えられる |
注意点 | 登録内容を確認するためには専用のスキャナーが必要で、照会には権限がある人のみしか見ることができない | 情報を確認できる場所は警察や自治体のみ | 紛失時には飼い主情報も流れてしまう | バッテリー切れや通信障害に注意 | 使い方や最新の情報かどうかの確認が必要 |
それぞれの違いがわかってくると、飼い主にとって、そして愛犬にとって一番いいアイテムはなにか絞りやすくなってきますね。また、合わせて使うことで安心が増えるということもわかりましたね。
ではそれぞれをよりくわしく勉強していきましょう。
マイクロチップ
マイクロチップは直径2mm、8〜12mm程度のカプセル状の小さなデバイスを愛犬の首の後ろの皮膚下に埋め込み、その中の15桁の数字に飼主や愛犬の情報を登録するもので、安全で確実に愛犬の身元を伝えるための方法として、ヨーロッパ、アメリカなど世界で多く使用されています。
これにより、災害時に万が一愛犬とはぐれてしまっても、愛犬を保護した獣医師や保健所などの保護施設、動物病院などが専用のスキャナーで読み取ることで、飼い主を特定し、愛犬と結びつけることが可能になるのです。
法律で義務化されている
ペットショップやブリーダーから迎えた犬や猫にはマイクロチップの埋め込みが義務化されています。
このため、2022年6月以降に迎えた愛犬にはすでにマイクロチップが埋め込まれているはずです。
それ以前にすでに家族になっている愛犬へのマイクロチップはあくまでも任意となります。
埋め込む〜登録までの流れ
埋め込んだだけでは意味がないので、飼い主により登録が必要になります。
2022年6月以前と以降で手続き方法を見ていきましょう。
2022年6月以前に迎えている場合
義務化されたタイミングですでに迎えている場合は、マイクロチップの装着は任意です。
そのため、マイクロチップの装着を希望する場合には埋め込むところから手続きが必要となります。
- 動物病院でマイクロチップを埋め込む:専用の注射器で麻酔なしで体の中に入れ込みます。
- 正式登録を行う:病院から提供された情報を元に、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録サイト」で、識別番号、飼い主情報(氏名、住所、TEL、メールアドレスなど)、愛犬情報(名前、品種、毛色、生年月日、性別、狂犬病予防法登録番号など)
2022年6月以降迎えた場合
すでにブリーダーやペットショップが埋め込んでいるはずなので、迎える際に一緒に受け取る「登録証明書」をもとに30日以内に登録が必要です。
もしもこの証明書が手元になくてマイクロチップ装着済であれば動物病院で「識別番号証明書」を発行してもらうことで登録できます。
- 正式登録を行う:病院から提供された情報を元に、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録サイト」で、識別番号、飼い主情報(氏名、住所、TEL、メールアドレスなど)、愛犬情報(名前、品種、毛色、生年月日、性別、狂犬病予防法登録番号など)
費用相場
- 動物病院での装着費用:3,000〜10,000円
- 登録料:オンライン400円
こんなときは手続きを
- 飼い主が変わった
- 引っ越しした
- 愛犬が亡くなってしまった
鑑札
鑑札は「鑑札は身につけておくことが義務だった!役割とマイクロチップの違い」の記事でも紹介しましたが、鑑札は愛犬の身分証明書のようなもので、愛犬への装着が義務付けられています。
ただし、マイクロチップを装着している場合は鑑札が不要になる場合もあり、各自治体でルールが違うので住んでいる自治体の決まりを一度チェックしてみてくださいね。(ももきちが住んでいる世田谷区はマイクロチップがあれば鑑札不要でした!)
鑑札に書かれている番号には、飼い主の情報と住んでいる自治体の情報が登録されていて、警察や自治体の担当者が情報を見ることができるので、保護された際に飼い主や鑑札の持ち主を特定することができます。
つまりこちらも万が一愛犬とはぐれてしまい、愛犬が保護されたときに飼い主を警察や自治体が特定するためのものなので、一般の人が保護しただけでは飼い主情報を特定することができないものです。
迷子札(ネームタグ)
迷子札は見た人がすぐに愛犬の名前、飼い主の名前や連絡先をわかるように愛犬につけておくものです。
マイクロチップ、鑑札が専用のスキャナーが必要なのに対し、スキャナーなしでも愛犬を保護した人がすぐに飼い主情報を知ることができるというアイテムとなります。
各SHOPやハンドメイドなどで様々な形で販売されていて、最近ではアプリなどと連動したQRつきの「デジタル迷子札」なども販売されているので、飼い主のプライバシー保護されている形のものも出ています。
「デジタル迷子札」は見つけた人がQRコードにアクセスすると飼い主からのメッセージを残せたり、位置情報がわかったり、ワクチン接種証明を飼い主が取り込んで登録することもできるなど、様々な形で出ているので、自分たちに合ったものを選ぶのも楽しいですね。
GPSやAirtag
もしも愛犬とはぐれたときに、愛犬がいる場所を飼い主がリアルタイムで特定するためのアイテムです。
どこにいるかがすぐにわかるので、すぐに特定して探し出すことができるのがポイントですね。
愛犬ノートやカード
愛犬ノートやカードは飼い主が常に持っておき、愛犬の健康情報や緊急連絡先、さらには通院している動物病院名や既往歴、アレルギー、飲んでいる薬など、愛犬に関する情報をまとめておくものです。
これらがあることでもしも災害が起きて避難する際や、いつもとは違う動物病院で診てもらうなどが起きた場合、動揺していても常に整理された情報を出して、適切なケアを受けるためのアイテムとなります。
こちらもアプリなどデジタル化されているサービスもあり、体重変化や日記、画像を残せるものもあるので、飼い主が続けやすい形のものを選びたいですね!
もしも愛犬とはぐれたらどうすればいい?
もしも被災して愛犬とはぐれてしまったらどうすればいいのか、この機会に是非理解しておきたいですね。
2024年1月の能登半島地震では、愛犬とはぐれてしまったという相談が石川県に相次いたことから、保健所や民間団体で保護されている犬や猫の情報を掲載するサイトを開設しているなどもあるようです。
(参照:被災地で保護されたペット 特徴などサイトに掲載 飼い主に)
もしも愛犬とはぐれてしまったら、何よりもまずは鑑札やマイクロチップで登録している飼い主の携帯がつながるようにしておきたいですね。
- 警察へ届け出る:鑑札番号やマイクロチップ番号があるとよりスムースなので控えておきましょう
- 保健所や動物愛護センターに連絡する:石川県と同じように保護されている子の情報がWEBに掲載されるケースが多いので被災したエリアの情報をこまめにチェックしましょう
- SNSを活用する
もしも愛犬だけ自宅にいるという場合にも、自治体に連絡して相談しましょう。
まとめ
今までなんとなく知っていたつもりになっていた迷子対策アイテム。
個人的にわが家は2021年3月生まれなのでマイクロチップは任意なのですが、愛犬が機械になってしまう気がしてつけていません。
だけど今回調べてみて、とても大切なアイテムなんだということを実感しました。
また、迷子札もデジタル化していてものによってはGPS機能もついた迷子札になっていたりなど進化していることも、はじめて知ることができたのです。
もしも外出中に被災したら?別々になったらももきちはどうする?と不安になるばかりで、鑑札くらいしか対策していなかったわが家。
早速家族で話し合って、ももきちのためにうちは何をするか、しっかり納得して選んで対策しようと思いました。
知ることと知らないことでは、来てほしくない「万が一」のときにもきっととても大きな差が出てしまう。
もしものときにも、ちゃんとももきちを守れるように。
ハロブルとしても勉強の大切さを噛み締めた内容となりました。