フレブルオーナーは知っておきたい!冷却アイテムを使い分けて効果的に熱を逃がす方法
すっかりもう冷房もつけっぱなしの日々が来てしまいましたね。。。
それだけではなく7時前に起きても外はもうすでに暑いし、21時を過ぎてもまだ暑い日々でお散歩もあまり行けなくなってしまいました。
それでも万全の対策をして行くお散歩やお出かけのとき、そしてお出かけが終わったとき、一体どんな冷やし方が正しいのか、実は深く考えていないことに気づきました。
周りからも
「保冷剤を入れるクールネックは首ヘルニア的に負担がかかるんじゃないか心配」
「濡らすと冷えるクールタオルがオススメですよ!」
「正しい冷やし方ってなんなのか実は知らないし気になってる」
という声をたくさん聞いたこともあり、調べてみました!
すると
フレブルの体を冷やすためには人間が汗をかいて汗が蒸発して体温を下げる気化熱と、同じ仕組みで冷やすのが効果的!
ということがわかったのです。
さらに!
実際にももきちで試してみたところ、これまでの1/3ほどの早さでパンティングがおさまりました!感動!!
ということで、今回は「フレブルの体を冷やすためには気化熱システムがいいらしいよ!」を学んでいきます。
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目次
犬と人の違い
熱を逃がす方法の違い
人間はもちろん、犬も共通して体を冷やすためには大きく2種類の方法があります。
- 体から汗や唾液を出して蒸発させるときに気化熱で体を冷やす(人は汗・犬ははぁはぁというパンティング)
- 冷たいものに体をあてることで熱を逃がす方法
ですが、短頭種であるフレブルは空気の通り道が狭くなっていて呼吸がしにくいので、1番のパンティングでは上手に熱を逃がすことが出来ないのです。
そしてさらに
熱を自分で下げようとはぁはぁして唾液を蒸発させようとしている
↓
はぁはぁするときの周りの湿度が高いと唾液が蒸発できないので熱がさがらない
↓
はぁはぁを続けることで筋肉を使ったり、喉が腫れることで熱が下がるどころか上がることもある!
↓
熱中症や呼吸困難になることも!
といった悪循環に陥りやすくもあります。怖い。。。
つまり愛犬が自分で熱を下げようとするパンティングに頼るだけではなく、飼い主が熱を下げてあげるためのケアが本当に重要なのですね。
地面からの体感温度の違い
ウェザーニュースの発表によると人間にとって30℃で感じている気温のとき、太陽に照らされているアスファルトの温度は55℃、一番近い場所にいる犬は約40℃を熱を感じることになるそうです。
人間よりも高い温度の中で、熱いアスファルトの上を歩き、さらに体の熱を外に逃がしにくいフレブルにとっては、少しでも早く体を冷やしてあげることが本当に大事なのですね。
フレブルの体の熱を効果的に逃がす方法
これらを元に考えると、フレブルの体の熱を効果的に逃がすは冷却アイテムを上手に使い分けることが大事です。
まずは熱を逃がすときに冷やすと効果的な場所を学びましょう。
熱を逃がすときはここを冷やそう!
犬の熱を逃がすときは大きな血管が通っているところを冷やすのが効果的です。
- 脇の下
- ソケイ部
- 首の下
全身をめぐる大きな血管を冷やすことで、体中の温度を効果的に下げることができ、体温が上がりすぎることも防いでくれます。
よく使われている冷却アイテムを知る!
よく使われている冷却アイテムごとに仕組みを調べました!
アイテム | 仕組み | 注意点 |
---|---|---|
クールネックやクールベスト(保冷剤) | 保冷剤の冷たさで体の熱を逃がす 体温の上がりすぎを防ぐ | 暑い時期は保冷剤が溶けるのが早い 溶けてぬるくなったら熱がこもってしまう |
クールタオル(濡らすと冷たい) | 水に濡らしたタオルを犬の体にあてることで熱を逃がす 体温の上がりすぎを防ぐ 水分が蒸発する際に体温も下げる | 速乾タイプでないと長時間濡れていることで蒸れにつながってしまう |
冷却マット(アルミやジェルタイプなど) | 冷たさを体にあてることで体の熱を逃がす | 滑りやすい 好き嫌いが分かれる |
調べてみると、クールネックやクールベスト、クールタオルなどは体を冷やすと良い大きな血管が通っているところを冷やせるので、体温が上がりすぎ防止に効果的です。
さらにクールタオルは体の表面を濡らすこともできるので、クールタオルに風が当たるようにすると、体の水分を蒸発させることで熱を逃がすことが可能になるので、人間の汗と同じように体温を下げることができます。
それぞれの注意点を踏まえて、それぞれのアイテムを上手に活用したいですね。
よくパンティングするももきちに試してみた!
ももきちは小さい頃鼻の穴がとても狭く、呼吸が苦手なので体に熱がこもりやすい子でした。
1歳になる前に鼻の穴を広げる手術をしていますが、それ以降もよくパンティングして暑そうにしています。
そこで、今回調べた「水+風の気化熱大作戦」をももきちに試してみました!
まずは
<今までの熱を逃がす方法とパンティング時間>
- クールネック
- 保冷剤を入れられるハーネス
- クールタオル
それぞれ移動含めて長時間使うと中の保冷剤が溶けてしまうので、後半は何もつけていないこともほとんど
この場合、涼しい場所に移動させてからも20〜30分くらいはずっとパンティングしていました。
<今回試した方法>
- 出発時:クールネック、保冷剤を入れられるハーネス
- 保冷剤溶けて少し経ってぬるくなりはじめたら外す
- 外してからパンティングしたら:その場で濡らした冷感タオル+風にあたる
- 帰りの車に乗車する前:再度濡らした冷感タオルを広めに巻きつける+車中もハンディファンを背中に
するとなんと!乗車して5分後にはパンティングが止まり、口を閉じていたのです(奇跡)
うちの場合、冷たい保冷剤を持ち歩かないこともあるので、冷感タオルは濡らすだけでもう一度冷たくすることや、水分に風をあてる「水+風の気化熱大作戦」がとても合っていました。
周りでリサーチしてみると「水+風の気化熱大作戦」の他の方法として
- 散歩中にスプレーを持ち歩いて水をかける
- 比較的乾きやすいタンクトップを濡らして着せていく
などの方法もありました!
それぞれの特徴を元に組み合わせて使うことで、愛犬に一番合った方法を見つけて、早く楽にしてあげることができるのですね。
効果的に水分を摂る方法を知る
暑い時期は氷が入った冷たいものを飲むと五臓六腑に染み込むような感覚になり、気持ちがいいですよね。
犬によっても氷水が好きな子も多いと思いますが、氷水など一気に冷たいものを飲ませてしまうと体の内部を急激に冷過ぎてしまい、体に負担がかかってしまいます。
そのため、常温の水をこまめに飲めるようにしておくことが大事です。
普段のごはんをふやかすなどで体の中の水分量を増やすことでも、パンティングのときの唾液の蒸発もしやすくすることができるので、この時期は散歩時以外でも水分量を摂ることを意識したいですね。
水分を摂るとさらに新陳代謝を良くしたり、筋肉を動かすためにも水分はとても大事なので、直接だとあまり飲まない子はごはんをふやかすなどでも、水分をたくさん蓄えておきたいですね!
ちなみに犬が1日に必要としている水分量の目安を出す計算式もあります。
体重(kg)×0.75乗×132(ml)
こちらのサイトでは小数点以下は省かれますが、自動で計算されたものが出てくるので是非一度試してみるといいですね。
熱中症についても知っておく
体の中の熱が逃げないことでなってしまう「熱中症」。
よく聞くけれど初期症状をわかっていないことも多いので、この異常な暑さの夏に向けてしっかり学びます!
熱中症は体の中の熱が高い状態がずっと続いているので、重症化してしまうと臓器へのダメージが出てしまい、脳や臓器に後遺症も残ってしまいやすいもの。さらに、亡くなってしまうことも少なくないのです。
そして何より熱中症は進行スピードの早さも怖いポイント。
だからこそ初期症状を知り、愛犬のサインを見逃さずに早めに対処してあげたいですね。
こんなサインが出たら熱中症の疑いが!
- いつもより激しい呼吸で苦しそうにパンティングをしている
- いつもよりよだれを出している
- ぐったりしている
- 目、口の充血
- 水を飲まなくなる、おやつも食べなくなる
- フラフラしている
- いつもより心拍数が早い
これらの症状が出たらすぐに体を冷やし、動物病院に相談してください。
この際に氷水を体にかけることは絶対にNGです。氷水は血管が収縮してしまい、高い温度のままの血液が体中をめぐるので、本当に冷やすべき奥の部分の体温が下がらなくて逆効果になります。
ショック症状が出ることもあるので、必ず常温の水をかけて風を送るようにしましょう。
また、水を飲まなくなったら無理に飲ませてしまうと窒息してしまうこともあるので、口を湿らせてあげるようにしましょう。
まとめ
今回調べてわかったことは
- 犬ははぁはぁするパンティングで唾液を蒸発させることで体の熱を逃がしていた
- 呼吸が苦手なフレブルにとって体の熱を逃がすことも得意ではなく、熱がこもりやすい
- 人間が汗をかいて蒸発させることで体温を下げる気化熱システムはフレブルの体の表面を少し湿らす+風をあてることで近い現象を起こせる
- 冷却アイテムの特徴や注意点を理解し、体の熱の正しい逃がし方を知ることで愛犬や家庭に合った方法を見つけることが大事
- 氷水より常温の水
- 熱中症は進行が早い!初期症状を知っておくことが重要
でした。
特にももきちに試した**「水+風の気化熱大作戦」**の効果がすぐに出たとき、学ぶことの重要性を実感しました。
フレブルを飼う上で正しい冷やし方を知ることは、愛犬と健康で暮らすためにもとても重要なことですね。
最近では周りで首ヘルニアのためにも保冷剤のクールネックは良くないんじゃないかという声や、クールベストは負担!などなど、様々な声があるのも事実です。
しかし今回そのあたりをリサーチしていくと、明確な答えは出せませんでした。
おそらく大事なことは飼い主がしっかり知り、自分で納得して選んで、試して、試行錯誤することなのかもしれません。
そのきっかけにもしもなれたら、とても嬉しいなぁと願いながら、1匹でも多くフレブルの熱中症を防ぐことができるように願って。