筋トレでフレブルを守る! ヘルニア予防とリハビリの全て
これまでハロブルで取り上げてきた「椎間板ヘルニア」について、このヘルニアのリハビリはもちろん、予防としても筋トレが非常に重要だということがわかりました。
では、具体的にどんなことをすればいいの?ヘルニアになったら、どんなリハビリ施設があるの?などなど、毎日の中でできるケアからリハビリ情報まで、一緒に学んでいきましょうね!
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目次
フレブルの筋トレの基本情報
なぜフレブルに筋トレが重要なの?筋トレのメリット
フレブルはちょっと病気になりやすいけど、筋トレをすることでこんなにもたくさんのメリットがあるんです。
- 体重管理
- 関節や脊椎を守る
- より元気に動ける
- 心臓を強くする
- ストレス軽減
体重管理
太りやすいフレブルにとって、筋トレは体重をキープし、肥満を防ぐのに役立ちます。
関節や脊椎を守る
筋肉を強化することで関節への負担を軽減し、フレブルによく見られる椎間板ヘルニアを含む脊椎の問題のリスクを下げることができます。
過去の記事で椎間板ヘルニアについてより詳しくご紹介しているのでご覧くださいね。
フレブルと椎間板ヘルニアを知る②〜椎間板ヘルニア予防の完全ガイド編
より元気に動ける
筋肉がつくと、フレブルも動きやすくなり、毎日の散歩や遊びがもっと楽しくなります。
心臓を強くする
定期的に運動することで心臓機能を強化して健康でいられることにつながるのです。心臓病予防としても大切なことですね。
ストレス軽減
動くこと、そして元気に動けることで、フレブル自身のストレスも軽減し、それが病気予防につながります。ストレス解消に関する詳細はこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
フレブルにとっての筋トレは筋肉を鍛える以上の意味を持ち、正しく筋トレをすることで愛犬の体と心の健康をサポートして、より充実な生活を送るための大切な基礎ともなるのですね。
筋トレをする上での4つの注意事項
とはいえ無理するのも良くないフレブル。大事なのは愛犬に合わせた適正量で行うことです。
筋トレをする上での4つの注意事項
- 健康状態を知る
- 筋トレ前後はウォーミングアップとクールダウンを忘れずに
- 筋トレの原則を守る!
- 水分補給も忘れずに
健康状態を知る
筋トレを始める前には、獣医師と相談し、愛犬の健康状態をチェックしてください。特に心臓や関節に問題がないかをしっかり確認しましょう。
筋トレ前後はウォーミングアップとクールダウンを忘れずに
筋トレ前にはソフトなストレッチによって筋肉を温め、筋トレ後は軽い散歩やストレッチで筋肉の緊張を和らげましょう。これにより怪我のリスクを減らし、効果的に筋肉の回復を促すことができるのです。
<具体的には何をしたら?>
- 軽めに体を動かすことで体を温める
- フレブルが得意な前足ぐ〜っと伸ばしてお尻を突き上げるストレッチ
- 穏やかに撫でる=撫でることも愛犬の皮膚の下の血液循環促進としても効果があるのです
- 肩周りや腰回りは特に筋肉を揉むようにマッサージする
- 愛犬の脚を優しく引っ張って前後にストレッチさせる(くれぐれも無理しない!)
詳しい方法はこちらがおすすめ!
マッサージ▶コチラ
ストレッチ▶コチラ
筋トレの原則を守る!
- 頻度:週に2〜3回が理想的。大事なのは適切な休息を取ること!休息が筋肉の回復と成長を促します
- レベル:最初は愛犬が負担なくできるところから
- 筋トレ時間:最初は短い時間からはじめて少しずつ調整する
水分補給も忘れずに
特に暑い日には水分補給も大事!忘れずに取らせてあげましょう。
シーン別!ヘルニアを予防するための筋トレ
ヘルニアのリスクを減らすためにも無理ない範囲で筋トレを取り入れていきましょう。
今回は毎日の中に気軽に盛り込めるようシーン別でご紹介します。
- 散歩のときにできること
- 遊びを兼ねてできること
- ふれあいの中でできること
散歩のときにできること
<坂道トレーニング>背中と腹部・後ろ脚の筋トレ
軽い坂道をゆっくり登ることで筋力アップに効果的です!
対角の前脚と後ろ脚を交互に動かすことによってフレブルの背中や腹部、そして後ろ脚の筋肉を鍛えることができます。
反対に右前脚と右後ろ脚を同時になど、同じ側の脚を動かしている場合には省エネタイプの歩き方なので、調子が良さそうな日に前脚と後ろ脚が対角で出せるようにしてあげたいですね。
<ステップトレーニング>関節の柔軟性向上と筋力アップ
段差はヘルニアリスクを高めることにもなってしまうので、「高すぎず楽に乗り越えられる低い障害物」を「できれば草地など柔らかい地面で」安全に行えるようにしましょう。
大事なのは膝を屈伸させることなので、ステップトレーニングではありますがあくまでも階段をのぼるようなステップではなく、床に置いた棒状のものをまたぐだけで十分です。
遊びの中でできること
<バランスボール>全身の体幹を鍛える
バランスボールディスクなどの上に立つことで全身の筋肉を支えて体幹強化につながります。体幹が鍛えられるとバランス能力も良くなっていくのです。
これは実際のフレブルの「ハナメ」も行っている方法。
ハナメが利用しているバランスディスクはコチラ!
ハナメは最初は後ろ脚のみからはじめ、今は前脚と後ろ脚で2個使用しているそうです。最初は嫌がっていたのにおやつやごはんをバランスディスクの上で食べることを教えていたら、今では嫌がらずに上手に乗れるようになったそう!
<障害物あそび>柔軟性と筋力向上
自宅の中や庭に愛犬が動いて遊べるスペースを作るのもオススメです。その際はステップトレーニング同様、「高すぎず楽に乗り越えられる低い障害物」を「できればラグの上など柔らかい地面で」を心がけて負担がないようにしましょう。
ふれあいの中でできること
<ソフトなストレッチ>関節の柔軟性を高め筋力の緊張を和らげる
ふれあいの時間を利用して、愛犬の前脚や後ろ脚を優しく、そしてゆっくりと前後に伸ばしてあげましょう。これにより関節の柔軟性が高まり、筋肉の緊張が和らぎます。愛犬がリラックスしている時間に行うことで、より効果を感じることができるでしょう。
ストレッチの詳しいやり方は▶コチラ
<マッサージ>筋肉をリラックスさせる
日常的に愛犬の体を撫でたり、優しく揉んだりすることで、筋肉のこわばりを解消し、血行を促進することができます。特に背中やお腹のマッサージは、身体の中心部の筋肉をリラックスさせ、愛犬の気持ちにもいいことがたくさん!
このようなマッサージは、愛犬と一緒にリラックスした時間を過ごせることができるので、飼い主にとってもいい時間になりそうですね。
マッサージの詳しいやり方は▶コチラ
椎間板ヘルニアのリハビリの筋トレ
椎間板ヘルニアの話題はこれまで何度も取り上げてきましたが、手術後の安静期間が終わった後は、少しずつでも愛犬のペースに合わせたリハビリを始める必要があります。
具体的にどんなリハビリを取り入れれば良いのか、一緒に見ていきましょう。
自宅でできる椎間板ヘルニアからのリハビリ筋トレ
まずは飼い主が愛犬とともに自宅でできる筋トレ方法からご紹介します。
<パッシブレンジオブモーション(PROM)エクササイズ>柔軟性をアップさせる
愛犬がリラックスしている時に、脚を前後にゆっくりと優しく動かしてあげましょう。この動作を5〜6回繰り返して、関節の柔軟性を高め、筋肉の緊張を和らげることができます。
<バランスエクササイズ>後ろ脚と腰の筋肉強化
安定した平らな場所でバランスディスクなどに愛犬を乗せてバランスを取らせるトレーニングを行います。
<ソフトマッサージ>筋肉の緊張をほぐして血行を促進
特に背中や腰回りを中心に、全身にやさしくマッサージをしてあげましょう。マッサージは筋肉の緊張をほぐし、血行を良くしてくれるので、リハビリの効果を高めることができます。
リハビリ施設を探す際の注目すべき4つのポイント
リハビリ施設を上手に活用したいという場合、愛犬に合った場所を選ぶために大事なポイントが4つあります。
- 専門的な知識や獣医師との連携
- 設備とリハビリ内容
- 愛犬に合わせた内容を見てくれるかどうか
- 設の評判や口コミ
1.専門的な知識や獣医師との連携
愛犬が抱える問題に適したリハビリを提供できる、専門的な知識を持ったスタッフがいる施設を選ぶことが大切です。
特に、椎間板ヘルニアなど特定の病気に対応した経験が豊富な場所であること、獣医師と連携して、愛犬の状態に合わせたリハビリ計画を立ててくれる施設だと、より安心して相談しながら通うことができますね。
2.施設とリハビリ内容
椎間板ヘルニアからのリハビリ内容で選びたいものは大きく2種類あります。
- 水中ウォーキング:関節への負担を抑えて筋肉を強化できる
- 低レベルレーザー療法:痛みの軽減と修復を促す治療
他にも施設の清潔さや安全性も重要なポイントですよね。
3.愛犬に合わせた内容を見てくれるかどうか
愛犬によって状態は様々ですので、しっかりとカウンセリングの時間を作って愛犬を見てくれるところを選ぶようにしましょう。
4.施設の評判や口コミ
施設を選ぶ上ではとても重要視したい項目ですよね。なかなか利用したことがないからこそ、いろいろな情報をリサーチして、安心して任せられるところを選びたいですね。
リハビリが大事な3つの理由
リハビリが大事な理由は大きく3つあります。
- 痛みの軽減
- 運動機能の回復を促す
- 再発防止
1.痛みの軽減
愛犬がまた日常生活を思い切り楽しめるようになるためには、椎間板ヘルニアの痛みを少しでも和らげてあげることが何より大事ですね。
2.運動機能の回復を促す
リハビリによって筋肉を強化して関節がスムーズに動くようになり、愛犬はもう一度正しい身体の動かし方を学び直すことができます。
3.再発防止
体幹を安定させ、正しい姿勢を維持するためのトレーニングは、もう二度と味わせたくない椎間板ヘルニアの再発リスクを減らすことにもなるのです。
リハビリを行う際の4つの注意点
リハビリが大事だからこそ、より効果的で安全に行うためにも4つの注意点を頭に入れた上で進めるようにしましょう。
- 獣医師に相談した上で
- 愛犬の様子をしっかり見守りながら
- 少しずつ少しずつ焦らずに
- 続けること
1.獣医師に相談した上で
リハビリを始める前には必ず獣医師と相談して許可が出てからにしましょう。
愛犬の健康状態、リハビリに適した時期、適切な運動量など専門家のアドバイスを受けることが何より大切で、より効果を出すことにもつながるのです。
2.愛犬の様子をしっかり見守りながら
リハビリ中は自宅、施設どちらも愛犬の様子をしっかり見てサインに気付けるように見守ってあげましょう。飼い主だからこそ気がつけることもあるのです。
3.少しずつ少しずつ焦らずに
リハビリに大事なことは焦らずに少しずつ進めること。
急激な運動を増やしすぎてしまうと愛犬の体に負担をかけてしまうので獣医師とも相談しながら少しずつ強度や量を増やしていきましょう。
4.続けること
リハビリの効果を出すために何よりも大事なことは「続けること」
一時的な改善に安心して終わりではなく、無理しすぎず続けられることを行うことの方がとても大事なのです。
まとめ
今回は椎間板ヘルニアの予防のための筋トレと、椎間板ヘルニアのリハビリの筋トレについて学びました。
どちらの筋トレの場合でも何より大事なことは
- 獣医師としっかり相談しながら
- 任せきりになるのではなく飼い主が愛犬を見守る
- 一緒にゆっくり焦らずに
- 続けること
なのだということがわかりました。
一時的に頑張りすぎてしまうのではなく、ゆっくりゆっくり無理しすぎずに「頑張る」の前後にしっかりとリラックスして体を温めるコミュニケーションの時間を、お互いのご褒美の時間のようにして、楽しみながら筋肉を鍛えていきたいですね。