フレブルの視界〜愛犬が得意な見る力と苦手な力
わが家の愛犬ももきちがごはんを食べているときのこと。
食べ終わってお皿をキレイに舐めていると、黒いお皿に残ったものと水色のお皿に残ったものとでは黒いお皿の方が食べ残しが目立つことが多かったのが気になりました。
目が悪いのかもと思いましたが、散歩中に風に飛ぶ落ち葉や、遠くで動く鳥などにはすごくよく反応するのです。
どういうこっちゃ。。
犬はモノクロの世界で見えていると聞きますが、実際にももきちの目にはどう見えているのか気になって勉強することにしました!
今回は
- 人間と犬の見え方の違い(何が見えて何が見えないの?)
- 犬は色にどんな印象を持っているんだろう?
などについて学んでいきます。
こちらの勉強ノートは1週間限定で無料配布プレゼント中!!
セブンイレブンでダウンロードできる番号も配布していますので、ぜひプリントアウトしてゆっくりご覧くださいね。
<PDFデータ>
<セブンイレブンでプリントアウトする方>
プリントアウト方法はコチラ
予約番号:RH6XHC69
有効期限:2024年3月23日23:59 まで
目次
犬の視力の世界とは?
犬が見えている色の世界は認識できる色の基本数が人間より少ないことから、人間とは違う色の世界で見えています。
また、視力も人間に比べると弱く約0.2〜0.3程度とも言われているのです。
しかし反対に人間より得意としているものもあるので、今回は
- 色の世界の違い
- 見えるものの違い
に分けて学んでいきます。
色の世界の違い
そもそも色を見るためには目の中にある細胞が光を受け取って、それを脳に信号として送ることで認識できます。
この光を感じることができる色の数が違い、
- 人間:青、赤、緑の3原色
- 犬:青、黄色の2色で赤や緑の光を感じる能力が低い
となります。
カリフォルニア大学が発表している犬が見えている色の世界の実験結果です。
人間に見える色 | 犬に見える色 |
---|---|
赤 | 暗いグレー |
緑 | 黄色に近いグレー |
黄色 | 黄色っぽい色 |
オレンジ | 黄色っぽいグレー |
青 | 青っぽい色 |
紫 | 青っぽい色 |
明るさは認識できるため、赤いおもちゃは暗いグレー、緑のおもちゃは黄色に近いグレーで見えているのです。
これらの理由は、犬の祖先である狼が狩りをする際、森の中や夕暮れなど周りが暗い環境下がメインだったためと言われています。暗い場所ではより多くの色を見る力よりも、動いているものを見つけることや、嗅覚で相手を識別するなどの力の方が重要だったのです。
人間よりも良く見える力
そのため、犬が人間と比べてより良く見える力が3つあります。
- 人間よりも左右に広い範囲が見えている
- 動いているものやコントラストの強いものは見つけやすい
- 暗いところでも光を感じることができる
1.人間よりも左右に広い範囲が見えている
両目で見える範囲が人間は約180〜200度なのに対して、犬は約240〜270度にもなります。つまり、犬は私たちが顔の向きを変えないと見えない斜め後ろまで見ることができるのです。
人間はまっすぐ前の状況を細かいところまで見ることができるのに対し、犬は広い視野を見ることができているんですね。
2.動いているものやコントラストの強いものは見つけやすい
狩りをするために必要な視力として色以外に動いているものや、色や明るさ、形がはっきり異なるなどの「対比」がはっきりしているものに対しては人間よりもよく見えています。
例えば散歩中に風に舞う葉っぱや、道端にいる虫、鳥などによく反応するのもこのためです。
3.暗いところでも光を感じることができる
暗いところで犬を撮影すると目が光っている写真が撮れることがありませんか?
実はこれは犬は「タペタム層」という人間には持っていない細胞を持っているためで、人間にとっては暗いものでも犬はわずかな光があれば光を反射して見ることができる力があるのです。
犬は色にどんな印象を持っているんだろう?
では、愛犬が見えている色の世界ではそれぞれどんな色に見えているのでしょうか。ももきちが見ている世界をもっと知りたいと思いました。
犬の色に関してはまだまだ研究中のようですが、「青、黄色、グレー」の世界から見えるものをベースに考えてみましょう。
<人が見る世界>
<犬が見る世界>
犬が認識できる色は「青」「黄色」なので、よく遊ぶおもちゃやお水の場所など認識して欲しいものは「青」「黄色」を選ぶと良いですね。
反対に「青」「黄色」以外の色は明るさの違うグレーのような世界なので、落ち着く色になります。
人間の感覚だと「赤」は元気が出る色でありますが犬からしたら実はとても見えづらい色なので、おもちゃを青から赤に変えたらあまり遊ばなくなったりなども。
見ている世界が違うので認識しやすい色を知り、日頃使うアイテムを意識してみるのもまたおもしろいですね。
まとめ
犬は「青」「黄色」の世界で見ていて色をあまり認識することができず、視力も弱いことがわかりました。
しかし反対に動いているものや暗闇、視野、嗅覚など人間よりも発達しているものが多いことも勉強になりました。
わが家のおもちゃを考えるとももきちが大好きなおもちゃも
- 真っ青のロープ
- くすんだ青いロープ
への食いつきが他のものと全然違うことも思い出しました。
犬が見えている世界は犬の中で「あたりまえ」に発達しているもの。
それを私たちの見えている世界を基準に考えるのではなく、お互いが見えている得意とするものをそれぞれが役割分担するように、支え合って守ってあげたいと感じました。
日頃のお散歩でも、正面を細かく観測するのが得意な人間だからこそ、それが苦手な愛犬に変わっていろいろな危険から守れるようにすることが大事なのですね。