混合ワクチンで防げる病気を感染源から学ぶ!種類の選び方まで
これまで何度か書いてきましたがももきちは混合ワクチン接種後、副反応が出て以降獣医師と相談して今は接種していません。
副反応が出たときの混合ワクチンは「多分アウトドア行くと思うし一応多めに打っておこうか」でした。
何種でどんな病気を防ぐためのものなのか、リスクはあるのかなどほとんど気にしないままルーティンで打っていたのです。
そこで!今回は!!
混合ワクチンで防げる病気がどんなものなのか、混合ワクチンの種類ごとにどんな病気を防げて、どんな生活スタイルの場合に適しているのかなどの選び方まで、しっかり学んでいきたいと思います。
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<PDFデータ>
目次
混合ワクチンで防げる病気7種
必須である「狂犬病ワクチン」に対し、混合ワクチンは任意のワクチンですね。
この混合ワクチンでどんな病気を防ぐことができるのか、病気は主に7種。
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
- 犬パラインフルエンザ感染症
- 犬レプトスピラ症
- 犬コロナウイルス感染症
それぞれの症状、感染経路でまとめますね。
症状 | 感染経路 | 重症化すると? | |
---|---|---|---|
⭐️ 犬パルボウイルス感染症 | 元気がなくなる、衰弱、嘔吐下痢〜食欲がなくなる&発熱があることも&60℃に熱しても1時間は死滅しないほど強力なウイルス | 犬のうんちやおしっこ&飼い主の手や服についたウイルスから感染することも! | 3〜5日で回復しない場合亡くなってしまうことも&死亡率が高い病気。特に子犬は注意 |
⭐️ 犬ジステンパーウイルス | 感染から1週間後に発熱、2週間ほどにまた発熱、咳、目やに、嘔吐下痢、衰弱、脱水、結膜炎、粘っこい鼻水、皮膚炎なども&神経症状 | すでに感染した犬のくしゃみや分泌物&飼い主の手や服についたウイルスから感染することも! | 神経症状が出ると危険で亡くなってしまうリスクが高い&慢性して6歳以上で目が見えにくくなる、飼い主を認識できないなど「老犬脳炎」が出ることも。そしてワクチン接種前に感染していた場合は無意味になるので早めの予防が大事 |
⭐️ 犬伝染性肝炎 | 感染後4〜7日で発熱し、元気がなくなる、発熱、嘔吐下痢、目が白くなる、腹痛 | すでに感染した犬のうんちやおしっこ、唾液 | 月齢時に感染してしまうと死亡リスクが高い&重症化すると肝臓にダメージが出るので血尿、血便や皮膚に出血が起こることも |
⭐️ 犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎) | 軽い発熱、短くて乾いた咳などの風邪症状で呼吸器系の病気。 | すでに感染した犬のくしゃみや分泌物 | 他の感染症と併発すると肺炎になり重症化することも |
犬パラインフルエンザ感染症 | 軽い発熱、短くて乾いた咳などの風邪症状だが元気や食欲はある | すでに感染した犬のくしゃみや分泌物 | 他の感染症と併発すると黄色い鼻水や肺炎になり重症化することも |
犬レプトスピラ症 | 発熱、食欲不振、元気がなくなる ・腎炎、出血、尿毒症▶カニコーラ型 ・黄疸、出血▶イクテロヘモラジー型 ・腎炎、肝炎▶ヘブドマディス型(犬と人間お互いに感染することも!) | 土、ネズミやイノシシなど感染している動物のおしっこにふれること、すでに感染した犬に噛まれる、レプトスピラに汚染されたものを食べたり飲んだりすること | 症状が軽くなっても慢性間質性腎炎や慢性進行性肝炎となり、生涯治療が必要となることも&重症の場合は死亡リスクも高い |
犬コロナウイルス感染症 | 成犬では症状がない場合が多い。子犬であれば嘔吐下痢 | すでに感染した犬のおしっこやうんち、吐いたものなどを舐めたり食べたりして口にいれること | 脱水症状を起こし他のウイルスも同時感染することで死亡リスクも高まってしまう |
特に⭐️ の4つは「コアワクチン」と呼ばれ、世界の中でもとても重大な感染症へのワクチンなので、任意ではありますが是非接種して予防すべきものです。
特にドッグランやサロン、ペットホテルやドッグカフェなどで接種証明書が必要となるケースが多いワクチンです。
4種ともに犬同士で感染してしまうものなので、施設側としても多くのわんちゃんに楽しく過ごしてもらうための大切な予防策でもあるのですね。
混合ワクチンの種類別!予防可能な病気と値段相場
様々な種類がある混合ワクチン。
何種で何を防げるのかを見ていきましょう。
2種 | 3種 | 4種 | 5種 | 6種 | 7種 | 8種 | 9種 | 10種 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
値段相場 | ¥3,000〜5,000 | ¥3,000〜5,000 | ¥3,000〜5,000 | ¥5,000〜7000 | ¥5,000〜8,000 | ¥5,000〜9,000 | ¥6,000〜9,000 | ¥10,000〜 | ¥10,000〜 |
⭐️ 犬パルボウイルス感染症 | ◯ | ー | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
⭐️ 犬ジステンパーウイルス | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
⭐️ 犬伝染性肝炎 | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
⭐️ 犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎) | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
犬パラインフルエンザ感染症 | ー | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
犬レプトスピラ症(カニコーラ型) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
犬レプトスピラ症(イクテロヘモラジー型) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
犬レプトスピラ症(ヘブドマディス型) | ◯ | ◯ | |||||||
犬コロナウイルス感染症 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
種類は動物病院によって取扱数が異なるので、担当医と相談する必要がありますが、私たち飼い主はどのように選べばよいのでしょうか?
混合ワクチンを選ぶ基準
混合ワクチンには種類が多い分、愛犬に合ったものをどう選べばよいのでしょうか。
担当医と相談するのが一番ですが、あくまでも目安としてまとめます。
大きな基準は2つ!
大きな違いは7種以降に含まれる「犬レプトスピラ」に対するワクチンがあるかどうかなのです。
犬レプトスピラはネズミやイノシシなどを介して感染するものなのですが、ももきちの担当医曰く、フレブルは特に副反応が出やすいワクチンでもあります。
6種までの間で選ぶと良い子
- 副反応が心配な子
- 体力に自信がなくなってきた子
- 軟口蓋過長症を持っている子
- 毎日の散歩がアスファルト中心
注意したいのが副反応が出てしまったときのことです。
副反応が出てしまったとき、ももきちは軟口蓋過長症の手術前でした。
顔の左半分に出たアナフィラキシーショックが万が一喉に出ていた場合、ももきちは呼吸困難で亡くなってしまうこともあるとのことだったのです。
そのときの詳しい記事は「混合ワクチン副反応|フレブルのももきちに出た原因と今年すべき対策」と「副反応が出たももきちの今年の混合ワクチンどうするか問題!」をご覧くださいね。
7種以上を検討したい子
- アウトドアや土の環境によく行く子
- 関東より南のあたたかい地域に住んでいる子で副反応のリスクが大丈夫そうな子
- 家の近くでネズミが多い子
もしもアウトドアに行くけれど少し心配がある場合は、愛犬に合わせたリスクの少ない場所を選ぶことや、クン活をさせないなどで感染リスク対策を徹底したいですね。
まとめ
今回学んだことで、普段の散歩での拾い食いや他の子と遊ぶことでの感染リスクのことを、恥ずかしながらはじめて知った気がします。
昨年は混合ワクチンを打たなかったわが家ですが、今年は6種より少ない最低限のワクチンを打たせようと考え、相談し始めました。
特に⭐️印をつけたコアワクチンと呼ばれるものは、「ドッグカフェとかあまり行かないから打たなくていい」ではなく、「拾い食いが多いから打っておこう」と考えが変わったのです。
そして何より大事なことは担当医としっかり相談すること。
そのときに少しでも力になれたら、きっとより濃い話ができて、納得して愛犬のためにいろいろな選択肢を「選ぶ」ことができるといいなと思っています。