鑑札は身につけておくことが義務だった!役割とマイクロチップの違い
先日ふとももきちがつけている鑑札の裏側に狂犬病注射済がある仕様になっていることを、ちゃんと認識したんです(え)
で。鑑札について軽く見てみると、どうやら鑑札は飼い犬に装着することが義務付けられている模様。
・・・持ち歩いてはいるけれど、つけてはいない。。。!
そういえば鑑札に何が書かれて何のためにあるのか、いまいちわかっていない。
さらに、住んでいる場所によって鑑札の仕様も違う模様!!なんと!
ということで。
今日は飼い主に義務付けられている鑑札について、しっかり学んでみたいと思います!
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目次
鑑札をつけることは法的義務だった!鑑札とマナー
鑑札に関して厚生労働省のWebサイトを見てみると「犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務」と書いてあります。
つまり!
愛犬は飼い犬登録をした上で狂犬病注射&注射済票+鑑札をいつも飼い犬につけておくことが義務だったのです。
ではなぜ義務なのか、そもそも鑑札について学んでいきましょう。
そもそも鑑札を知ろう!
案外知らない鑑札に何が書かれていて、一体何がわかるのか、みんな見ればわかるのかといった基本ルールや、
- 鑑札と狂犬病予防接種済票
- もしもなくしたり、引っ越したらどうすればいい?
- 地域によってこんなにデザインが違った!
- 鑑札の歴史
なども一緒にご紹介します。
鑑札には何が書かれてるの?
鑑札には
- 犬の登録番号
- 発行した自治体の名前
- 発行した年
が書かれています。
この登録番号は愛犬を迎えて30日以内に市区町村で登録した際に発行された、愛犬だけの登録番号なのです。
だからこそもしも愛犬が迷子になったり、はぐれてしまった場合にも、愛犬が身につけている鑑札の登録番号から、飼い主を割り出して連絡できます。
だからこそ、愛犬が常に身につけておく必要があるので「散歩バッグについてる」「つけてはいないけど持ち歩いてる」「多分財布のどこかに、、、」だと、そもそもの鑑札の意味をなしていないということになってしまいます。
登録番号から飼い主の情報を引き出せるのは自治体や警察などの公的機関のみだから、プライバシーを守った上で飼い主と愛犬をつなげることができるのですね。
鑑札と狂犬病予防接種済票
飼い主がしなければいけないのは鑑札と狂犬病予防注射ですよね。
狂犬病は人間にも感染するとても危険な病気であるため、法律で毎年の予防接種が義務付けられています。
だからこそ、狂犬病予防接種済票をつけていることで、周りの人たちに安心してもらうことができるのです。
もしもなくしたら?引っ越すときは?
鑑札のみを持っている子で、鑑札をなくした場合、引っ越す場合、飼い主情報を変更したい場合はどうすればいいのでしょうか。
これらの場合の基本は「今住んでいる場所で手続きをする」こと。
あくまでも各自治体で手続き方法や手数料の相場は変わりますが相場としてまとめると
項目 | 手続きできる場所 | 手数料(相場) |
---|---|---|
鑑札をなくした場合 | 市区町村の窓口、オンライン | 1,000〜3,000円 |
引っ越す場合 | 新住所の市区町村の窓口 | 無料(旧住所での鑑札提出が必要) |
飼い主情報を変更したい場合 | 市区町村の窓口、オンライン | 無料または1,000円以下 |
登録方法などの詳細は住んでいる自治体で確認してみてくださいね。
地域によってこんなにデザインが違った!
鑑札は日本全国共通のデザインではなく、2007年以降は文字が読みやすい色やサイズ、必ず表記すること、装着できて丈夫な仕様であることを満たしていれば、各自治体で自由に形を決めることができます。
わが家のももきちが住んでいる世田谷区は狂犬病予防接種済票が鑑札の裏側に付けられるシンプルな形の両面仕様ですが、犬の形、肉球の形、骨の形など様々な形の鑑札がありました!
厚生労働省のWebサイトで全国の鑑札のデザインを見ることができるので、是非見てみてくださいね。
鑑札の歴史
そもそも鑑札は日本での狂犬病の流行をおさえるために始まりました。
19世紀末から20世紀初頭にかけて日本各地で猛威をふるった狂犬病で多くの人命が失われてしまったのです。
これに対処するために1896年に「獣疫予防法」が制定され、狂犬病を含む伝染病予防の法律が整備され、飼い犬の登録と鑑札を身につけることが義務付けられたのです。
鑑札とマイクロチップの違い
1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、迷子や行方不明になったペットを飼い主に返すための方法としてマイクロチップが注目されるようになりました。
その後1995年に改正動物愛護管理法が成立し、2022年6月1日からブリーダーやペットショップで販売される犬や猫にマイクロチップの装着が義務付けられています。
しかし、2022年6月1日以前にすでに家族になっている愛犬に関してはマイクロチップの装着は義務化されていません。
では、改めて鑑札とマイクロチップのチップの違いを比較していきましょう。
鑑札 | マイクロチップ | |
---|---|---|
付ける場所 | 首輪など身につけておく | 首の後ろの皮膚の下 |
登録内容 | • 犬の登録番号 • 飼い主情報 • 発行した自治体の名前 • 発行した年 | • マイクロチップ識別番号(獣医師が発行) • 飼い主情報 • 愛犬情報(名前、犬種、色、性別、生年月日、狂犬病予防法登録番号) |
データベース閲覧 | 自治体や警察などの公的機関のみ | 指定登録機関 |
注意点 | 身につけていないことも多い | 専用スキャナーがないと読み取れない |
マイクロチップはより詳しい愛犬情報を読み込めるのですが、専用スキャナーが必要となるため、ほとんどの自治体ではマイクロチップ装着済であっても、鑑札を身につけることは法律で義務化されているのです。
まとめ
なんとなく飼い主の義務と思っていた鑑札は正直どこかにつけていればいいと思っていましたし、実際うちはももきちのハーネスではなく、ももきちのお散歩バッグ的なものにつけているので、もしもはぐれてしまったらももきちには鑑札がありません。
ましてや2021年2月生まれのももきちはマイクロチップも装着していません。
飼い主情報は愛犬カードのようなもので持ち歩かなければと思っていましたが、鑑札も飼い主を知らせる意味ではとても大切な存在だったのですね。
もちろん、つけていても登録番号の照合は公的機関のみなので誰でも見れるわけではありませんが「なぜ義務化されているのか」を知ることで、鑑札の役割の大切さを知ることが出来ました。
常に身につける方法を考えなくては!