マウンティングを止めたい!みんなで楽しく過ごすための対策
これまでひびの中でも触れてきたのですが、ももきちはわが家に遊びにきてくれる人に対して、大興奮して腰を振ってしまうんです。
犬が大好きな人たちとはいえフレブルは10キロの中型犬。
服も汚れちゃうし、重たいし、力も強いから痛いし、怖くなる場合もありますよね。。
今まで注意したり、注意してやめることができたら大げさに褒めてみたりを繰り返しましたが、なかなかももきちの興奮は抑えられず。
今回は犬が腰を振る「マウンティング」の理由と対策について学びました!
- 犬がマウンティングをする4つの理由
- 理由に合わせた対策方法
- 腰振りを治すために大切な3つのこと
マウンティングは犬にとっては自然なこと。
それでも私たちと一緒に生きる以上、私たちもマナーを守ることが大事なように、愛犬と一緒に暮らす上で、お互いにマナーを守ることは大切なことですね。
大事なのはなぜ愛犬が腰振りをするのか、その理由をしっかりと理解して愛犬と向き合うことだとわかったことが、今回一番学んだことです。
是非最後までご覧くださいね!
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目次
腰振りってなんだろう
「マウンティング」と呼ばれる犬の腰振り行動は、犬同士はもちろん、人や物に対して行うことがあります。
犬同士でリーダーであることを仲間に示したり、コミュニケーションとしての行動でもあるため、犬にとっては自然な行動なのです。
より詳しい意味を見ていきましょう。
マウンティングの歴史と意味
犬の祖先である狼の時代からあったマウンティングには
- リーダーであることを仲間に示すため
- コミュニケーションのため
の2つの意味があったと言われています。
リーダーであることを仲間に示すため
昔、狼や犬の祖先たちは、仲間の中で自分の立場を示すために「マウンティング」をしていました。
これは、自分がリーダーであることを他の仲間に示すための行動です。
人間が「マウントを取る」という言葉を使うのと似ていて、他の犬よりも上に立とうとする行動です。
コミュニケーションのため
マウンティングは仲間同士の絆を強めるための大事なコミュニケーション手段でもありました。
例えば、若い狼がリーダーに対してマウンティングをすることで尊敬や服従を示し、仲間の結束を強める役割でもあったのです。
腰振りの理由とその対策
これらの歴史は今の犬にも引き継がれてはいるのですが、最近ではマウンティングをする理由はリーダーシップを示したいというものより、ストレス解消や遊び、コミュニケーションの一環で行われることが増えているのです。
これは家庭で飼われるようになる中で群れの中での厳しい上下関係が必要なくなったということが考えられます。
そのため最近のマウンティングの原因としては大きく4つに分かれます。
- 発情期
- 嬉しい!!!楽しい!!
- 不安だなぁ
- もっと構ってよ!
それぞれ具体的な仕草、マウンティングをする対象、対策方法をまとめます。
発情期が原因
成犬になる過程で、去勢や避妊手術をしていない犬に多く見られます。
つまり!
オスだけではなくメスもホルモンの影響で、発情期に入ると興奮やアプローチの一環でマウンティング行動をすることがある
のです。
具体的な仕草
- 腰を振る
- 特定の物をしつこく追いかける
- よく嗅ぐ、舐める、すり寄る
- 特定の場所に対してマウンティング行動を続ける
マウンティングする対象
- 犬
- ぬいぐるみやクッション
- 人
対策
発情期のそわそわを楽しいことで紛らわそう!」
- 興奮を抑えるトレーニング:「おすわり」「お手」「待て」など指示に従うトレーニングや、リラックスする方法を教えることで興奮を抑える練習をします
- 適切な運動:定期的な運動を増やすことで余分なエネルギーを発散させてあげられます
- 環境を整える:発情期は犬を刺激する原因を減らすことも良いことです
嬉しい!楽しい!が原因
遊びや興奮して、犬が嬉しくてたまらないときに見られるマウンティングなので、犬は大好きな人や他の犬と楽しく過ごしている時に出やすいものです。
具体的な仕草
- 遊びの最中に他の犬や人に対して腰を振る
- 遊び相手に飛びつく
- 興奮してジャンプする
- 嬉しそうに飛び回る
マウンティングする対象
- 他の犬
- 大好きな人
- 飼い主
対策
「もっと落ち着いて遊ぼう!」
- 興奮しすぎないように遊ぶ:犬が興奮しすぎないよう接する人間が盛り上げすぎないようにし、興奮してきたら「おすわり」「待て」などで一時的に落ち着かせるようにしましょう
- リラックスさせる:遊びの合間に休憩を入れ、興奮しすぎないように静かな場所に変えたり、短い散歩をさせる、ゆっくりマッサージしてみるなどで、愛犬がリラックスできるように環境を整えましょう
- 運動:十分な運動でエネルギーを発散させることで興奮しすぎを防ぐことができます
不安だなぁ
環境の変化、一人の留守番が長いなど、犬がストレスで不安に感じたときに自分の気持ちを整えるためにマウンティングすることがあります。
自分に「大丈夫大丈夫落ち着いて」と言い聞かせているイメージです。
具体的な仕草
- 飼い主が離れるときにマウンティングし始める
- 新しい環境や状況で腰を振る
- 他のペットやものに対してしつこく腰を振る
- 興奮しすぎて落ち着かない
マウンティングする対象
- 他の犬
- 家具やおもちゃなどの物
- 人
対策
「安心できる場所を作ろう!」
- 安心できる場所作り:犬が安心できるスペースを用意しておきましょう。クレートトレーニングも効果的です
- お友だち作りの練習:散歩中やトレーニングクラスなども含めて、他の犬や人ともっと仲良くなる練習をしましょう。散歩中に飼い主同士が挨拶することで、犬も人や犬に慣れる練習ができます。
- 定期的な運動と刺激:適度な運動量と、知育玩具などで頭を使うおもちゃを取り入れることでストレスを減らすことができます
もっと構ってよ!
飼い主が忙しくしていたり、留守番の時間が長いことでさみしさや退屈さから、飼い主の気を引きたくてマウンティングすることがあります。
具体的な仕草
- 飼い主が電話中や仕事中、他の人と話している時に腰を振る
- おもちゃや他の物に対してしつこく腰を振る
- 飼い主の周りをぐるぐる回る
マウンティングする対象
- 飼い主
- おもちゃや家具などの物
対策
「目を見て、一緒に過ごす時間大事だね♡」
- スマホも置いて一緒に遊ぶ時間を増やす:愛犬はよく見ているのでスマホやテレビを見ながらのながら遊びではなく、愛犬の目を見て一緒に遊ぶ時間を増やしましょう
- 定期的な運動:毎日の散歩はもちろん、ドッグランなど自由に運動させることでエネルギーを発散させることができます
- 知育玩具やトレーニング:知育玩具やトレーニングなど、愛犬が頭を使う遊びを取り入れることで、一人でも楽しく遊べる時間を作ってあげることができます
追記!質問があった特定の犬にだけすごくマウンティングする犬の場合をリサーチ
こちらの記事をアップしたあと、兄弟同士や一緒に住んでいる犬同士など「うちは特定の子にだけマウンティングするんです」という声が届きました!
どんな意味があるんだろう。。。が気になって学んだ結果、考えられる4つの理由がありました。
- 遊んでいる&遊びに誘っている:お互いに楽しく遊んでいるときに自然と起こる行動で楽しそう
- マネしている:先にマウンティングしている子の行動をじっと見てからマネするマウンティング
- ねぇ不安なんだよ聞いて〜:ストレスや不安を特定の子へのマウンティングで発散しようとしているで耳を後ろに引いている
- 俺の方が上なんだぞ&俺も一員なんだぞ:犬同士で上下関係をアピールしている自己主張のマウンティング
対策
基本的にはお互いの犬が楽しんでいるようであれば無理に止める必要はありません。
犬同士は自然に遊びを通じて、お互いの関係を築いていることもあるので、そのときにはマウンティングはコミュニケーションの一部のような存在になります。
ただし、マウンティングされている子がストレスを感じていたり、唸る、逃げるなどのサインを出した場合には止めてあげましょう。
- 「おすわり」「NO」など指示を出したり、おもちゃなどで別の行動に誘導する
- マウンティングしないで遊べたら褒めまくってご褒美をあげて良い行動を覚えさせる
などで、ポジティブな形で別の行動に誘導させてあげて、できたら褒めるを根気強く繰り返して対策していきたいですね。
腰振りを治すために大切な3つのこと
犬にとってはあくまでも自然な行動であるマウンティング。
これを直すためには原因を理解し、理由に合わせる形で愛犬と向き合うことで対策することが何よりも大切です。
- マウンティングをする理由から愛犬の気持ちを知って向き合う
- 叱るのではなく出来たら褒める!
- ルールは家族でも統一しておく
マウンティングをする理由から愛犬の気持ちを知って向き合う
なぜマウンティングをするのかの理由をまずは見つけましょう。
例えば愛犬はさみしくて気を紛らわせたくてマウンティングしているところを、飼い主に叱られるだけでは愛犬のさみしさは解決されるどころか、よりさみしくなってしまいますよね。
マウンティングは若い犬や元気いっぱいの犬にとっては本能的な自然な行動なので、まずは理由を知って愛犬が安心してリラックスできる環境を作ってあげることが何よりも大切です。
その上で「マウンティング嫌いな子もいる」「フレブルの場合力が強いからケガさせてしまうこともあるかもしれない」「よだれや鼻水で服を汚してしまう」「されて嫌な人もいる」など、地域の中でマナーを守ることで楽しめることがあります。
愛犬と向き合うことでより楽しく解決したいですね。
叱るのではなく出来たら褒める!
犬は叱られることからではなく、褒められたり、ご褒美をもらうことで正しいことを学びます。
また、無視することが効果的なケースもあります(ももきちは昔アマガミが多かったので先生に相談して、アマガミしたら無視して部屋を出ていくを繰り返したら直りました!)
犬は忘れやすい生き物ですので、ちゃんと出来たらその瞬間に褒めて、ご褒美をあげて「マウンティングしないとおやつがもらえるんだ!」を増やしてあげましょう。
ルールは家族でも統一しておく
家族の中でも人によってルールが違うと愛犬はただただ混乱してしまいます。
家庭内でしつけに対してのルールは事前に話し合って、共有しておきたいですね。
まとめ
マウンティング=マウントを取ってる
のイメージしかなかったマウンティング。
調べてみると、コミュニケーションの一つだったことがわかったことが衝撃的でした。
改めてももきちがしているマウンティングの理由は完全に「嬉しい!!楽しい!!」ということも判明。
だけど、一緒に生きていく以上は「マウンティングウェルカム!」というわけにもいかないのも事実。
犬が好きな人、好きだけどフレブルの力はまた別という人、苦手な人、アレルギーな人。いろいろな人と一緒に生きていく世界の中では、飼い主が愛犬に教えてあげられることで、愛犬が生活しやすい環境を作ってあげることにもなるのだとも思います。
愛犬によって様々な理由があるマウンティング。
ただただ理由を決めつけるのではなく、スマホを置いて、テレビも消して、一日数分でも愛犬と一緒に思い切り遊んだり、くっついたり、ゴロゴロしたり、話をする時間を大事にしてあげたいと学びました。