知っておきたい!フレブルとフィラリアの基礎知識〜予防薬まで
春を超えてしまったかのような暖かい日が増え、毎年恒例の病院からのフィラリア予防のお知らせが届いた方も多いのではないでしょうか? わが家もその一つです。
そしてふと、「毎年流れ作業のようにフィラリア対策をしているけれど、そもそもフィラリアについてよく知らない」と気づきました。
改めて学んで気づいたこと
- フィラリアに感染すると心臓や肺にダメージがあるので呼吸器系が弱いフレブルは特に注意が必要だった
- フィラリア予防薬はフィラリアに感染しないためのものではなく、もしも感染してしまった場合に駆除するためのものだった
今回は、予防方法や適切なタイミング、そしてフィラリアの基本情報についても改めてしっかりと学びたいと思います。
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<PDFデータ>
目次
フレブルのフィラリア予防を知る
フレブルは特にフィラリア予防がとても重要な犬種です。予防薬の選び方や投与のタイミングを正しく理解して、愛犬の健康を守りましょう。
フィラリア予防薬の種類と選び方
フィラリア予防薬にはおやつタイプのタブレット型、肌に直接滴下するスポットオン型、そして注射型の3種類があります。
それぞれの特徴と選び方をまとめていきましょう。
種類 | 特徴 | こんな子 | 投与回数 | リスク |
---|---|---|---|---|
タブレット型 | 食べやすいおやつ形式 | 元気でおやつが好きな子 | 月1回×6〜9回 | 過剰接種に注意 |
スポットオン型 | 肌に直接液体を滴下するタイプ フィラリア以外の外部寄生虫予防にも効果的 | 散歩や外遊びが多い子 皮膚が敏感でない子 | 月1回×6〜9回 | 皮膚への刺激やアレルギー反応に注意 |
注射型 | 注射で年1回分として接種できる | 毎月忘れがちや忙しいオーナーの場合 | 年1回 | 腫れや痛みに注意 |
フィラリアは発症まで数年かかることがある上、発送しても最初は無症状のことが多いので、すでに感染している中で予防薬は投与するとショック症状が起きてしまうことがあります。
そのため、必ず病院で検査を受けてから治療を始める必要があるのです。
また、稀に皮膚が赤くなる、かゆみ、腫れるなどの皮膚トラブルや、吐き気や下痢、消化不良などの消化器系トラブル、さらにふらつきや異常行動などの神経系トラブルという副作用が起きることもあります。
病院によって予防薬の取り扱いが異なりますので、予防の際には獣医師とともに愛犬に合っているタイプ、リスクや注意事項を相談した上で納得して決めましょう。
予防薬をあげるタイミングは?
フィラリア予防薬は厳密に言うと「フィラリアに感染しないためのもの」ではなく、「フィラリアにもしも感染した場合でも駆除するためのもの」なのです。
さらに気温が高いことでフィラリアの感染の危険が高まるので、蚊が飛び始めたときよりも少し後ろ4〜5月から始めて、蚊が大人しくなる11月まで行うようにしましょう。
注射型であればこれらをまとめて1回の接種で行うことができますね。
スタートするタイミングについては地域の気候によっても違うことがあるので、毎年病院からのお知らせや獣医師との会話の中で忘れないようにしましょう。
ももきちの病院からは5月中の開始の案内が届きました!
フィラリア基礎知識
フィラリアは主に蚊を介して感染する寄生虫(成虫すれば糸状30cmにも!)で、犬の心臓や肺、血管に重大な影響を及ぼす恐れがあります。
特にフレブルのように呼吸器系が弱い犬種は、フィラリアに感染することで深刻な健康問題を引き起こす可能性があるので特に注意が必要です。
フィラリアはどう感染するの?
フィラリアがどう感染するのかを改めて学びましょう。
- フィラリアに感染している犬から蚊がフィラリアの幼虫を吸う
- フィラリアを吸った蚊の体内でフィラリアが感染幼虫に成長する
- 他の犬を刺すことで感染幼虫が犬の体内に入る【フィラリア退治はこのタイミング!】
- 犬の体内に入った感染幼虫は肺や心臓に寄生しながら6〜7ヶ月かけて成虫になる
だからこそ蚊に刺されないための予防からとても大切なのです。
感染することで出る症状とフレブルが注意すべき理由
犬の体内に入った感染幼虫は肺や心臓に寄生するため、呼吸器系が弱いフレブルにとっては特に注意すべきものです。
フィラリアに感染してしまうと、下記のような症状が出ます。
- 呼吸困難:肺へのダメージや心臓への負担が増えることで呼吸がしにくくなり、息切れや呼吸が速くなる
- 倦怠感:呼吸が苦しいので体力がなくなり、いつもより元気がなくなる
- 咳:肺や気管にダメージがあるので咳が続くことがある
- お腹が膨らむ:お腹に水が溜まってしまう
フィラリア予防は蚊とフィラリア予防が大切!
フィラリアはフィラリアの感染幼虫を持った蚊に刺されることで感染します。
フィラリア予防薬は「感染幼虫を持った蚊に刺されないためのもの」ではなく、「もしも感染幼虫を持った蚊に愛犬が刺されて体内に入ったときに駆除するもの」なのです。
そのためフィラリアを予防するためにはフィラリア予防薬が必須なのはもちろんのこと、普段の生活の中でもできるだけ蚊に刺されない工夫をすることも大切なこと。
例えば
- 水たまりを作らない:蚊は水たまりが大好き!
- 家の中で蚊が入りそうな隙間がないか確認する
- ペット用の虫除けを活用する
- 防虫加工された服を着させる
など可能なところから「蚊に刺されない対策」をした上で、「もしもフィラリアが体内に入っても駆除するための対策」を徹底することが大事なのですね。
まとめ
- フレブルにとってフィラリアは特に注意したい寄生虫
- フィラリア予防薬はもしも感染した場合に駆除するためのもの
- フィラリア予防薬で対策すれば感染は予防できる
- 蚊に刺されないための工夫も大切
毎回よくわかっていないけどなんとなくルールとして続けてきたフィラリア。
最近では散歩に出て草むらに行こうとするたびに不安になっていたことも多く、今回学んでみてスッキリしました。
まずはうちも病院で検査から今年のフィラリア対策を行いたいと思います!