副反応が出たももきちの今年の混合ワクチンどうするか問題!

犬を飼って、成犬になってから打つワクチンは主に2種類。

⚫︎狂犬病予防ワクチン(住んでいる地域よりお知らせが届き必ず打つべきものです)
⚫︎混合ワクチン

何種のワクチンを打つか飼い主が決めることができるのですが、去年ももきちは8種のワクチンを打ちました。

接種から6時間後に副反応が出て、顔の半分がみるみるうちに腫れ上がったももきち。
すぐに病院に行き、治療を受けて次第に落ち着きました。
(この時の詳しい記事は「混合ワクチン副反応|フレブルのももきちに出た原因と今年すべき対策」をご覧ください)

今年も狂犬病ワクチンの季節がやってきたので、狂犬病ワクチンは打ちつつ、混合ワクチンをどうするかについても一緒に病院と話して決めてきました。

病院で教えてもらったことと一緒に勉強します。

目次

1.混合ワクチンの副反応の原因

今思えば去年までは混合ワクチンに対する知識や勉強が圧倒的に足りなくて「毎年打つもの」として打っていたことに気付き、今年は病院ともよく話し合いました。

担当医がよりフレブルに詳しい先生に変わったこともあり、相談してみるとホワイトボードを用いてすごく丁寧に説明してくれたのです。

1-1.わかったこと

⚫︎混合ワクチンは一般的な5種に比べて8種の時に入る「レプトスピラ感染症」で副反応を起こすケースが多い
⚫︎暑さとか体温の高さも原因としてはあるけどおそらくこの成分で副反応が起きたのでは

<5種のワクチン>◎は世界的に重大とされている感染症に対するコアワクチン
◎ ジステンパー
◎ アデノウイルスⅠ型感染症(犬伝染性肝炎)
◎ アデノウイルスⅡ型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
◎ パルボウイルス感染症
パラインフルエンザ感染症

<6種のワクチン>
5種に「コロナウイルス感染症」が追加

<7種と8種のワクチン>
6種に加え「レプトスピラ感染症」が追加されるがこれに副反応を起こす子が多い

2.今年の混合ワクチンをどうするかを決めた!

上記の原因をふまえて、今年の混合ワクチンでできる対策としては4種類のやり方があることがわかりました。

1.毎年必須で打つべきものではないので必要になったら考える
2.抗体検査をして足りない抗体分だけワクチン接種する
3.原因と思われる8種ではなく最低限の5種を打つ
4.副反応を予防するステロイドを投与してから5種を打つ

それぞれのメリットやデメリットの説明を受けた中で、ももきちは今回「必要になったら考える」ことにしました。

それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

2-1.[ももきちはこれ]毎年必須で打つべきものではないので必要になったら考える

<メリット>
・ももきちへの負担を最小限にすることができる
・海外では抗体は3年間有効という考え方もある

<デメリット>
・施設を利用する際には断られることもある

2-1-1.なぜこれにしたのか

やはりなぜ副反応が出たのか原因がわからない中でももきちの負担を増やすことは絶対にやめようと思っていました。

振り返ってみると我が家の庭を整えたこともあり、この1年間思ったよりもドッグランなどの施設を利用していないことも判明。

普段の散歩や庭遊び、友達の家に出かけるなどの今の日常生活の範囲では、ももきちにとってワクチンを打つことが正解ではない気がしたのと、先生からも「子犬のときにしっかり接種できているから今年はまだ必須ではないとも言える」と言ってもらったのも大きな理由のひとつです。

そのため、もしも今後ももきちと一緒に施設を利用する予定ができれば、そのときに利用に向けた証明書の有無を確認し、必要に応じてももきちの体調とともに相談することが、今私たちがももきちのためにしてあげられるベストではないかと考えています。

2-2.抗体検査をして足りない抗体分だけワクチン接種する

<メリット>
・愛犬にとっての負担を減らすことができる

<デメリット>
・抗体検査+不足ワクチンの料金がかかる(抗体検査も安くはない)
・ドッグランや宿泊などの施設利用の際「抗体検査証明書」だけでは入れないところもある

2-3.原因と思われる8種ではなく最低限の5種を打つ

<メリット>
・接種証明書があればほとんどのドッグランや宿泊施設を利用できる

<デメリット>
・副反応がどのワクチンに対して出たのか完全に特定できていないのでまた起こすこともある

2-4.副反応を予防するステロイドを投与してから5種を打つ

<メリット>
・副反応を予防して安心して接種できる

<デメリット>
・公式で推奨されているやり方ではない

3.今後ももきちが気をつけるべきこと

毎年打たなければいけない狂犬病(アレルギー副反応はこれまでなし)の際にでも、一度ワクチンに対して何かしらの副反応が出てしまったももきちの場合、とても慎重に進める必要があります。

1.接種は午前中の早い時間に打つ
2.接種後は1日安静にして様子を見守る
3.何かあればすぐに病院にかけつけられるようにする(夜間提携病院含め把握しておく)

副反応がいつ出るかわからないので、接種の日は必ず病院に連れていけるようにして、誰か1人家にいて見守っていきます。

4.感じたこと

病院に相談をして、それぞれのメリットやデメリットを丁寧に話してくれるだけではなく「今年は打たない」という選択肢を勧めてくれたことはとても安心できました。

あたりまえかもしれませんが、ももきちの順番がきて話をしている段階で、ももきちがいつ、どんな手術をしたのかなどの最低限の情報が先生の頭の中に入っていることも安心材料のひとつだったのです。

ちなみにこの日は我が家が苦戦するももきちの肛門腺絞り(なかなか自宅で出てこない&たまりやすい)もお願いして「自宅でもやりたいから一緒に見ててもいいですか?」とお願いしたら、説明しながら教えてくれました。

私たちの仕事でも同じなのですが、「先生と飼い主」「上司と部下」みたいにいろいろな関係性があっても、相手とスムーズに関わっていくためには、最低限頭に入れるべきところは入れることで、より深く丁寧な対応につながる気がしました。

そのために私たちも事前に調べられることは調べて、わからないところは正直に聞くことで、相手もわかるように伝えてくれてより納得して判断ができる。

相手の心を開くためにはまずは自分が心を見せる必要がある。

こんなふうに相手へ向けた前のめりな姿勢を大事にしていきたいなと心に決めたのでした。

きっとこの問題は愛犬ごとにいろいろな正解があるんだと思います。
だからこそ、先生との間でしっかり納得して選んでいきたい。
きっとそれがももきちと一緒に生きていくと決めた私たちがしっかり考えるべきこと、学ぶべきことなのかもしれないですね。