フレブルと椎間板ヘルニアを知る②〜椎間板ヘルニア予防の完全ガイド編
「フレブルと椎間板ヘルニアを知る①〜症状とサイン編」でフレンチブルドッグが発症しやすい椎間板ヘルニアの症状とサインについてご紹介しましたが、今回は「予防するために毎日の中でどんなことに気をつけたらいいの?」の勉強ノートを公開します。
椎間板ヘルニアを発症したももきちの親友たみお一家からも「こんなこと気をつけるべきだった」というポイントを教えてもらえたので、他にもリサーチを重ね、より詳しく、より細かく「生活環境」「お手入れ」「病院と治療費」などカテゴリーごとに紹介します。
気を付けるべきところはたくさんあるのですが、何より大事なのは愛犬の体型や筋力などを理解した上で愛犬に合った対策をすること。
これはダメ!あれもダメ!と心配しすぎがちですが、愛犬がストレスを抱えないよう上手にコントロールしてあげられる飼い主を目指したいですね。
この記事ではわが家の愛犬「ももきち」での反省点もたくさん見つかったので改善案と一緒にご紹介します。
勉強ノートは1週間限定で無料ダウンロードできますので是非ご利用くださいね。
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有効期限:2024年2月23日23:59 まで
目次
フレンチブルドッグの椎間板ヘルニアを予防するためにできること
フレブルの椎間板ヘルニアを予防するためにできることをまとめたところ、気づいた大事なことは2点あります。
- 飼い主が愛犬の筋力や体型を理解して足腰や背骨への負担を減らすための愛犬に合った対策をすること
- かかりつけへのこまめな検診などで上手に周りを頼ること
フレブルは元々の体型からも特に椎間板ヘルニアを若い年齢で発症しやすいため、日々の暮らしの中ではしゃぎがちな愛犬を飼い主がどう守ってあげられるかが大きく変わります。
そして「元気そうだから病院はいいや」などではなく、定期的に検診に行くことで愛犬の変化に早めに気づき、対策しておくことがとても重要ということがわかりました。
それぞれカテゴリーごとに「予防のためにしないほうがいいこと」「何がダメなのか」「どうすればいいのか」をご紹介していきます。
椎間板ヘルニアを予防するために避けるべきこと
生活環境
毎日の暮らしの中で何気なく愛犬がしている仕草も足腰に大きな負担がかかってしまいます。気をつけられるところから対策していきましょう。
NO | 段差 | フローリング |
---|---|---|
理由 | 足腰に負担が! | 踏ん張ることで足腰に負担が! |
対策 | スロープなどを設置 あがったら抱っこで下ろす | クッションフロアやラグを敷くなどで足腰への負担を減らすなど滑らない対策を |
遊び方
ついつい無茶しがちなフレブルだからこそ、何気ない仕草が体に負担をかけてしまうことになるので、上手な遊び方ができるようにコントロールしましょう。
ドッグランなどでの運動しすぎにも要注意。
興奮している時間が長くなってしまいがちなので、時間を気にして休ませるなど、興奮をコントロールしたいところです。
NO | ジャンプや後ろ足での二足歩行 | おもちゃの引っ張りっこ遊びやフリスビーキャッチ | 運動しすぎ |
---|---|---|---|
理由 | 腰や股関節に大きな負担が! | 首や腰を痛める原因にもなる | 背骨に負担が! 興奮しすぎて思わぬケガをすることも |
対策 | ジャンプや二足歩行しそうなときには飼い主が目線を愛犬に合わせる | あまりに強い力で引っ張ったり、フリスビーキャッチ時などは特に注意。 引っ張り合いではなく「待て」「取ってきて」「ちょうだい」の訓練に。 | 散歩のしすぎに注意 ドッグランは上手に使う(おいでで戻ってくる&走りをコントロールてきるようにする) |
体重管理
愛犬のベスト体重をかかりつけ医などに相談して把握し、キープさせてあげることで負担を減らしてあげられます。
NO | 太る | 痩せすぎ | 筋力が弱い |
---|---|---|---|
理由 | 背骨に負担が! | 筋肉量が落ちてしまうことで背骨に負担が! | 筋力を強化させることでバランスが整い、関節や脊髄に対しての負荷を軽減させることができる |
対策 | 愛犬のベスト体重を知り適度な運動と食事でキープ 12kgから9.3kgへのダイエットに成功したももきちについての勉強ノートはコチラ | 愛犬のベスト体重を知り適度な運動と食事でキープ | 特に下半身の筋力を強化させる ▶リハビリ含めて後日「筋肉特集」で公開します! |
お手入れ
椎間板ヘルニアを予防するためには冷やすことよりもあたためて血行をよくしてあげること。そして足を滑らせないように爪や毛のお手入れも行いましょう。
NO | 縦抱きや仰向け抱っこなどの抱き方 | 爪や肉球の間の毛のお手入れをしない | 冷え |
---|---|---|---|
理由 | 背中に大きな負担が! | 爪が長いと滑ってしまい足腰に負担がかかる 思わぬケガにつながることも | 体が冷えると人間同様筋力も緊張して姿勢も崩れてしまう |
対策 | 背中が地面と並行になるように首の下とおしりの下の四肢の間に腕を入れて抱っこする | 爪の手入れは定期的に行う(目安は月に1回) 肉球と肉球の間の毛が伸びていたらカットする | 服を着せたり、腹巻きなどであたためることが効果的。 夏も冷房の効きすぎに注意。 |
お出かけ
お出かけのときにはハーネスやカートなどを上手に活用していきましょう。特にカートは運動のしすぎを防ぐためにも最適ですので、上手に活用したいですね。
NO | 首輪のみを使う | 移動手段(リュックなど)が柔らかい不安定な素材 |
---|---|---|
理由 | ヘルニアは腰だけじゃなく首でもなる&首輪は力が首に集中してしまう *特にぐいぐい引っ張る子 | 踏ん張ることで足腰に負担が! |
対策 | ハーネスを併用するなどで力を分散させる | できるだけ底の部分が安定していて愛犬がおすわりできるものを選ぶ カートもできるだけ活用する |
病院や治療費
「元気だからいいか」ではなく、定期的に病院で検診を受けることでわかることが椎間板ヘルニアの早期発見につながるポイントだったりします。
緊急時の対策含めて一度家族で話し合っておきたいですね。
NO | 定期的な健康診断をしない | 緊急時の病院がわからない | 保険内容を把握していない |
---|---|---|---|
理由 | 椎間板ヘルニアは早期発見が何より大切! | スピードが命!調べている間にも進行してしまう! | 椎間板ヘルニアの治療費が対象外であれば全額自己負担(手術なら30〜50万円が相場) |
対策 | 定期検診を受けに行く | 椎間板ヘルニアが早朝や夜間に発症した場合、どこに行けばいいかをかかりつけに相談しておく | 加入しているペット保険が対象としているか把握しておく |
思った以上にたくさんありますね。。
体にかかる負担を減らすためにも筋肉はとても大きな役割を果たします。
愛犬がどんな体型なのか、どんな性格なのかに合わせた対策を見つけて気をつけていきたいですね。
わが家の愛犬「ももきち」の反省点と改善案
今回調べてみてももきちに反省点がたくさんあることがわかりました。
ももきちの性格は
- とにかく好奇心旺盛
- 走るの大好き
- ジャンプもよくしてしまう
- 人が大好きですぐに飛びつこうとする
- お散歩はグイグイ派
こんな彼だからこそしっかりしつけなければいけないことだらけでした。。
反省点
まずは反省点です。
- ジャンプや後ろ足での二足歩行→ソファにステップ作ってもジャンプしてしまう
- 段差→上記同様
- フローリング→クッションフロア+コルククッションを敷いているがジャンプの勢い的にもう少しあると安心(ラグはマーキングしがちなのでここもしつける必要あり)
- 緊急時の病院がわからない
- 運動しすぎ→ドッグランでもずっと走っていることが多く倒れ込むように眠る派&私たちも時間を気にせずに遊ばせがちだった
- 首輪のみを使う→グイグイ対策には首輪の方が良いと思っていた
改善案
- ジャンプしないようにステップやスロープを作って増やす
- 使えたら大げさに褒める
- さらにラグを検討する(マーキング防止のしつけも兼ねて)
- 緊急時の病院はかかりつけの病院サイトに書いてあることを知った!
- 運動の途中でも定期的にしっかり休ませる&カートをもっと積極的に利用する
- 首輪とハーネスを使い分ける→普段の散歩はハーネスでグイグイしないようしつける
- 最近病院に行けていなかったので行こう(フィラリアの時期が終わるとついつい行かなくなりがち)
ももきちは外耳炎(耳がかゆい外耳炎|外耳炎のももきちの症状と予防のためのケア)になったこともあり、かかりつけ医からは「耳掃除は繊細だから自宅でしようとしないで病院に来てください」と言われています。
また、爪切りも家でしたいのですが、家だと嫌がってなかなかうまく切れないので、こういったケアを兼ねて今以上に定期的に病院に行こうと思います。
改善案についてはまたこのサイトでもご紹介していきたいと思うので、どうぞお楽しみに!!
まとめ
かかりつけ医から言われている言葉が実はまだあるんです。
奇形はやっぱり持ってるからできれば負担減らした生活をしてほしいけど、でもこの子はやんちゃ坊主でなかなか難しいかもだから、もしも様子がおかしかったら24時間以内に必ず来てください。24時間以内であれば対処できることがあるので。ももきちくんは後ろ足の筋力がすごいあるから、ガチガチに気をつけて彼にストレスをかけるよりかは、気をつけられるところから気をつけて、万が一様子おかしいことがあればすぐに病院に来る!ってことを覚えていてください!
愛犬がいろいろ気をつけるあまりストレスを抱えすぎるのではなく、愛犬がストレスなく、かつ安全に遊べるように飼い主がコントロールすることが大事なのですね。