フレブルのアメリカタイプとヨーロッパタイプはこんなに違った!

フレブルには「アメリカタイプ」と「ヨーロッパタイプ」の2種類があることをご存知ですか?

我が家の愛犬ももきちには、年も近くて(ほぼ3ヶ月違い)体重もほとんど変わらない仲良しのフレブルである「たみお」くんという友達がいます。

たみおくんとももきちが一緒に遊ぶうちに、次第に体型の違いと性格の違いがとても気になっていました!

調べてみるとももきちは「ヨーロッパタイプ」で、たみおくんは「アメリカタイプ」だったのです。

体型だけではなく性格にも違いが出ることがあり、調べてみるとそれぞれの国での考え方の違いも知ることができ、大変勉強になりました。

今回はたみおくんに取材をして、ももきちとの違いや子犬時代の写真から徹底比較してみます。

是非最後までご覧ください。

目次

1.フレブルには大きく2種類のタイプがある!

フレンチブルドッグには大きく「アメリカタイプ」と「ヨーロッパタイプ」の2種類のタイプがあり、体格や成長、出産についてもそれぞれ大きく異なるのです。

ももきちを飼うまでは知らなかったフレブルの2種類のタイプを今回は歴史までさかのぼり、徹底的に調べてみました!

1-1.アメリカタイプのたみおとヨーロッパタイプのももきちで比較!

ももきちと年齢も3ヶ月違いで、体重もほとんど変わらない仲良しのフレブル「たみお」くんはヨーロッパタイプで、ももきちはアメリカタイプということで、実は同じ体重なのに体のサイズやシルエットがそれぞれ違います。

それぞれの特徴をご紹介しますね。

1-1-1.アメリカタイプのたみおくんの場合

<アメリカタイプの特徴>
顔つき:顔は大きめ・目がまん丸く大きく下がっている・丸顔・童顔
体:胴が短いショートボディ(柔らかい)
色:クリームが多い
性格:人が大好き・元気で明るい・穏やか
成長:1歳くらいで成犬の形になる・年を重ねると形が崩れてくることもある
出産:帝王切開になることが多い
耳:昔から立ち耳

<たみおくんの場合>
たみおプロフィール:2020.11.18生まれ / 体重 9.5キロ / ハニーパイド
体:胴が短いショートボディ・柔らかい
たみおの性格:おっとり・のんびり・人より犬好き・おもちゃ大好き・お散歩大好き・寂しがりや・甘えん坊・食欲旺盛
出産:帝王切開
子犬のとき:すでにショートボディ?

服のサイズ:フレブル用 Lサイズ(最近はダイエットしてMサイズでも大丈夫かも?)
水筒:AUTO DOG MUG 440ml(一番小さいサイズ)

1-1-2.ヨーロッパタイプのももきちの場合

<ヨーロッパタイプの特徴>
顔つき:アメリカタイプに比べると小顔で四角さがある
体:筋肉質でアメリカタイプに比べると胴が長い
色:ブリンドルが多い
性格:人が大好き・元気で明るい・冷静で慎重なところがある
成長:3歳くらいまでで成犬の形になる
出産:自然分娩できることが多い
耳:昔は垂れ耳だったがその後のドッグショーで立ち耳が標準となる

<ももきちの場合>
ももきちプロフィール:2021.2.16生まれ / 体重9.5キロ / ブリンドル
体:筋肉質・胴が長い・背が高い
ももの性格:人が大好き・元気・やんちゃ・熱しやすく冷めやすい
出産;自然分娩
子犬のとき:すでに胴は長め?


服のサイズ:フレブル用 Mサイズ
水筒:AUTO DOG MUG 650ml(真ん中のサイズ)

純血なヨーロッパタイプからはクリームは生まれないと言われていますが、最近はどちらのタイプもブレンドされた交配が行われているので昔ほど大きな違いはわからなくなってきているというのも現状です。

もちろん、どちらも生まれ持ったものや育った環境によって性格も犬によってそれぞれ違いますね。

2.アメリカタイプとヨーロッパタイプの歴史

「フレブルの歴史|ルーツを知ることでわかる気をつけるべきポイント」で紹介しましたが、フレンチブルドッグのルーツであるブルドッグは元々牛と闘う戦闘犬でした。

その後戦闘犬が禁止されて以降もブルドッグを残すために、「闘う犬」から「ペットとして愛されるように」攻撃性を弱めて改良され、ヨーロッパで誕生したのがフレンチブルドッグです。

そしてさらに、ヨーロッパでフレブルに魅了されたアメリカ人がアメリカに持ち帰り「より愛らしくなるように」改良したことで、2つのタイプに分かれるようになったとも言われています。

2-1.アメリカタイプの考え方

ヨーロッパで誕生したフレブルに魅了されたアメリカ人が「より愛らしくなるように」体を短くするなどでコンパクトにし、顔や目を大きくし、人が大好きで愛されるような性格になったと言われています。

さらに近年ではフレブルの呼吸器系の弱さについての改良も議論されていて、アメリカではより体をコンパクトにしようという考え方もある一方で、見た目を変えないまま呼吸器系に強くなるように改良する必要があるのではと考えられている傾向にあります。

アメリカでは歴史的な建物の保存などに関してもヨーロッパよりはゆるく、「より良いもの」に立て替えていくことが多いのですが、最近では「古いものを守ろう」という文化も各地で高まってきているようです。

2-2.ヨーロッパタイプの考え方

ヨーロッパではフレブル本来の特徴や歴史的な背景を大事にしているブリーダーが多いため、生まれたフレブルの形に近いまま残そうという傾向にあります。

建造物や住宅に関しても、ヨーロッパは歴史を守ることを重要視しているため、歴史的な街並みや建造物が大切にされ、その街並みこそが観光客にとっての魅力として整えられているケースが多いですよね。

そのため呼吸器系の改良の議論に関しても本来持っている特徴や形を守ることが大切と考えるため、本来のフレブルに近い形のまま残すため、改良に反対する声も多いのです。

国や地域で様々な考え方の違いがありますが、フレブルがより健康で暮らせるようにしていくことが重要ということは共通の考え方でもあります。

3.まとめ

・フレブルは戦闘犬だったブルドッグを残すために攻撃性を弱めて愛らしくした結果ヨーロッパで誕生
・そのフレブルに魅了された人がアメリカで「より愛らしくする」ために改良をする
・その結果ヨーロッパタイプとアメリカタイプの2種類でフレブルの体格などに種類が出た

ヨーロッパで生まれたフレブル本来の形のまま大切に守りたいというヨーロッパでの考え方と、「より愛らしくする」ためのブリーディングでより呼吸がしやすい形にできないかと考えるアメリカの考え方と国や地域によってもさまざまな考え方があることがわかりました。

どちらもフレブルがより健康で暮らせるように保つことが重要ということは共通の認識です。

愛犬がどっちのタイプなのか、どんな歴史を重ねた上で出会えた姿なのかということも考えると、より一層、ももきちのことが愛おしくなります。

同時にフレブルも歴史を守るべきなのか、呼吸器をもっと楽にしてあげるべきなのか様々なところで「より暮らしやすいように」議論がされていることも事実。

だからこそ、今自分の元にいてくれている愛犬が暮らしやすい環境を私たちが守ってあげたいですね。